目と爪

  昨日、目の定期検査にいつもの近くの病院の眼科へ。
 医師から こちらがビックリするような、めずらしいお言葉をいただく。

「炎症なくなりましたね。」
「えっ、本当ですか?」
「ほとんど無くなってたんですが、まだ少しありましたから前回までは・・・」

・・ほうっ・・とびっくり。この医師になって、良くなったという言葉を聞いたのは何ヶ月ぶりだろうか・・いや何年ぶりか?転任してきて以来初めてか?・・と思い返し考えるも、思い出せず・・・。
どちらにしても、喜ばしいことなんだけど、本人としてはその自覚がないから??と・・

 でも、薬もかわらず以前のままの処方箋、を貰いかえってくる。
 夏以降、この病院に来るたび思うこと。患者激減してるんじゃないか・・・と。

 昨晩、布団にもぐりこんだとたん左足の指に違和感を感じ、起き上がってみてみると、なんと中指のつめがはがれかけ、大半が捲れ上がっている。
「今度は、左かよ!」と思わず声が。
やはり、靴があってないのか?両足の中指だけがぽつんと飛び出ているのか長距離歩くとやられるみたい・・である。
 すでに死んでる爪なので、痛みはあまりないから手で取り除く。

ちょっと真剣に、靴探しをしないといけないのかもしれない。

坪尻駅

  この連休、当初は歩き遍路に行こうと思ってたのだけど、前回予想もしない雨にたたられ、2日間雨の洗礼を受けたので、天気予報を見ただけで、気持ちが萎えてしまった。雨を恐れてては、遍路なんてできようもないのだが、雨の中びっしり歩いたら・・・・やっぱり避けたくなるもの。。

案の定、昨日はびっしりと雨。 やはり行かなくて正解。少し後ろめたさもあり、今朝の晴れた空を見たとたん、「どこか行ってこよう・・・」と思い
 坪尻駅 へ行ってみるか・・・となった。
 坪尻駅は 秘境駅の中でも人気が高いスイッチバックの駅で、土讃線の阿波池田寄りにある。標高約210メートル。標高だけならたいしたことないのだが、ここが特筆なのは、周りが山に囲まれていて、駅が谷底のようにあるという点と周りにめぼしい家がないから駅に続く道というのが、山道というか遍路道のような道しかないということで実に興味を引く駅なのである。

 子供の頃や学生の時、何回かこの駅を通過した思い出があるのだが、一度も下りたことがないので、今回、唯一国道とつながっているという山道を利用していってみることにした。マムシが頻繁に出没するといういわくつきの山道なので、愛犬ふくと一緒に行くことにした。
 
 11時半過ぎ、ふくと車で出発。
 65番三角寺から66番雲辺寺の中間に椿堂があり、そこで国道192号線に合流するわけだが、この国道を走って阿波池田まで行くわけだけど、椿堂から徳島県境にある境目トンネルまでの間で、4人の歩き遍路に会いました。この時間だと今日は、観音寺どまりかなあ・・・などと思いながら運転したのですが、どうも見てしまうと居心地が悪い。
 池田、現 三好市から国道32号線に乗り、箸蔵寺のロープウェー乗り場を過ぎて少し走ると、坪尻駅の看板があり、それには←600mとかかれており、その下、祠の前に車を止め、降り口を捜すが見当たらないで、ふくをつれてうろうろしてると、若者二人が車に近づいてきた。彼らも降りるつもりで捜しているみたいで・・・・。もう一度捜してみると、看板の手前10mぐらいのところのガードレールの切れ目のところに降りる道があった。ここの標高が300mちょっとらしいので、標高差90mをほぼ真下に、ジグザグ道をおりることになる。
 若者二人が、前を行ってくれたのでマムシの心配はあまりしないで下りることができた。若者よ、ありがとう。
 

下りると、線路手前に、廃屋がありこれを見るとさすがにちょっと不気味さを感じる。

 線路を渡り駅に入ると 二人先客がいて、私と若者を入れて5人になった。
正直ビックリした。こんなにいるとは思わなかった。さすが、人気がある駅だねえ・・と感心。
しばらくして、一人が山道を登って国道方面へ帰っていった。
 坪尻駅も、最近は普通列車も全部が止まるわけでもなくなったので、国道から降りる直前列車の音を聞いた12時台と13時台と14時台と午前10時台、上下あわせて昼間がこの4本だけで 後は朝か夕方になっている。12時台のが間に合わなかったので、ちょっとがっかりしたが、駅舎の中と外には、通貨列車の時間が掲げられてある。これうれしいね。列車見に来た人にとっては。。

  

これを見ると13時17分、13時30分、13時56分が 1時間以内にあるのがわかり、坪尻駅発着列車は13時57分、とすれば13時台は。たぶん特急列車。その後が普通列車2つが線路上に並ぶだろうということが予測されたので、13時57分の列車を見て帰ることにした。

若者に ふくと一緒の写真を撮ってもらう。

 多度津側から 本線を走る特急南風 

阿波池田側 本線を走る南風

多度津側

阿波池田側  こちら側がスイッチバックになっているのだが、だいぶ以前に本線の改修がおこなわれ、特急など大半の列車がスイッチバックを使わず素通りしている。

坪尻駅 ホーム側

ホームへ入ってくる 上り 多度津行き普通列車

ホームの上り普通電車と本線の下り普通電車が並ぶ 13時56分

晩秋で、谷底にある駅なので、日のかげりも早く、影の部分があっという間に増えて、夕方を思わす。
最初からいる人が
「本当はこの駅は、ホーム側から国道の人たちのために作った駅ではなくて、駅の玄関側の山の向こうに2.30の集落があって、その人たちのために作ったそうなのですが、いまや全然利用しなくなったそうです。ぼくは、今日そっち側から来たんですよ」と話してくれた。
「えっ?、道あるんですか?」
「国道側の道より、もっとひどい道ですよ。獣道みたいで・・・・・その上、マムシも出るし、帰るのおっかなビックリですよ。そうそう・・・この駅、今年度で廃止にするという噂があるんですが知っていますか?。なんか、大歩危で、離合を全部捌くようにするとかで・・・・・」
「そうなんですか?・・・マニアだけではね・・・どっちにしてもいずれそうなるのかもしれないですね・・」
「まあ、それもあって今日来たんですよ。子供の頃、この駅よく通過したから・・・。面白かったですよね、あの頃の

晩秋

 先週、定期診察。
やっと山も色づき始め・・・・・、近頃は11月の声を聞いても秋らしくなくなって、以前にまして季節の区切りがなくなったような気がするのだが・・・大学病院の構内もまだ、そんなには色の変化もなく。。
 血液検査の数値も大変わりはなく、高値安定。。
定期診察に来て、数値を確認することで、ひとつの安心感がある。と最近は思えるようになってきた。
現状維持さえできてれば・・・・と

▲血液検査の結果
 クレアチニン 1.5 BUN19  尿酸値 8.5

★馬の話
カワカミプリンセスが引退するそうだ。
牝馬6歳

このブログの2006年秋 エリザベス女王杯のときにも書いた馬である。
無敗のオークス馬。
デビュー以来、秋華賞まで負けなし、エリザベス女王杯で一着降着。それ以降一度も勝つことなく3年・・明日引退するそうだ。
私は、この馬のことが好きで、あの一着降着の時、ずいぶんJRAの裁定に憤慨したもので、すぐに引退繁殖したらいいのに・・と思ったのだが、あにはからんや彼女はその後三年間も走り続けた。

 人間一度挫折したり、躓いたらなかなかもとの所まで戻るのは大変しんどいもの。病気だって同じで・・・。
馬にそういう思いがあるのかどうかわからないけれど、あれは私から見たら完璧な一着で、本人(馬)だって生まれつきの競走馬だから、そう思ったに違いない。が意に反して13着になった。人間だったら間違いなくクサル・・と思う。それでも3年・・・走らされた。彼女には繁殖に上がって、よい子を送り出してもらいたいと思う。
 本とは、あの降着の時点で引退してもらいたかったけど・・・。

 今年、同じようにブエナビスタが、秋華賞2着で降着になった。カワカミプリンセスの時とは全然違うけど、これでこの馬も痕を引くなあ・・と思ったら、いろいろな見方はあるけれど エリザベス女王杯で想像したとおり敗れた。

 なかなか復活するのは難しい・・・・ものである。。

40番観自在寺・・愛媛入り

 10月25日 朝起きて足の裏を見る。
まあ。一晩で治るわけもなく、豆はつぶれ皮が捲れてる状態は変わらず。
包帯でテーピングして足の裏を締める。
もう宇和島は無理だろうから、せめて40番までは・・・・と、7時前に出発。
空は今にも降り出しそうな雰囲気。

遍路道は、宿毛の街を出てすぐ山に入り松尾峠をめざすのだが、道自体は狭いほんとの山道で登りはそうでもないのだが、少しでも下りになると足の裏に小石が当たり痛い。登りの中ほどまではみかん畑などもあり、のどかなのだが、それ以降はぐっときつい登りばかりになり、相当堪える。
遍路道入り口から見た宿毛
遍路道入り口より宿毛の街を見る

松尾峠上り口の番所あと

松尾峠上り口

松尾峠中腹より 宇和海が見える

峠の頂上にさしかかる辺りで、パラパラと雨が降り出す。
なんか台風が来てるとか・・・・というのをテレビの天気予報で言ってたけど、・・・よりによってなあ・・。とぶつぶつ言いながら登る。

9時前 松尾峠に到着。県境である。
「やっときたか!」と思わず声が出た。高知県抜けるのに、なんと丸10ヶ月。
まあ、区切りうちだからねえ・・・。と言っても 私の場合 こま切れうちかもしれないけど・・・。昨日、ちょっと一緒に歩いた女の人ともそういって笑ったけど・・・。

松尾峠大師堂一夜庵前にて
松尾峠大師堂一夜庵

県境
県境

風の音と雨脚が強くなり、伊予へ駆け下りる。
なんてうまくはいかず・・・・下りだから足の裏に負担がかかり痛いの何の・・・・

ところで高知県側と愛媛側では ポンと違うことがひとつ。。
愛媛県側の遍路道
↑ これが愛媛県側の松尾峠から一本松町へ降りる遍路道である。ずーっと下りきるまでこれであった。遍路道というより遊歩道というほうがふさわしいような・・・・。宿毛から一本松まで約3時間ほど一人にも会わなかったけど、この道である。一日何人が通るんだろうか・・遍路を入れても片手か、ヤマ両手までだろうなあ・・・。
某首長以来、南予へは相当な公共事業費をつぎ込んでいると聞くが、こんなところにもそれをみてとれるなあ。。

一本松町の56号の交差点の駐在所で、道を聞く
年配のおまわりさんがわざわざ外に出てきて教えてくれる。
「40番への遍路道は、国道を渡ってまっすぐ道なりに・・・・、歩きよいのは左の国道をまっすぐだなあ・・」
「国道、歩道ありますか?」
「ずっと、続いてるから大丈夫だよ」
というので、国道を歩き始める。雨はパラパラ。
国道の歩道は、40番観自在寺の 上り口まで続いていた。たぶんその先も続いているんだろうけど・・・高知県の国道とは大違い。まあその分 公共事業費目いっぱいつぎ込んでるからなあ・・・。それがよいか悪いかは別にして、歩きやすいのは歩きやすい。

15分ぐらい歩いた頃、歩き遍路の同い年ぐらいの男の人に追いつかれる。
今回初めて、追いつかれ追い越される。見るからに足取り軽やか。。
 私の視界から消えるのも、そう時間はかからず、何とか追いつこうとするもこちらはもうすでに、とぼとぼ歩き。
 やっと40番観自在寺に着いたのが、1時前。着く前辺りから本降りになる。

観自在寺の納経所は、本堂の中にある。
今まで周って来たお寺のなかで、本堂の中にあった記憶がなく、珍しい。
本堂の中にしばらくいたのだが、参拝者の様子が見え実に面白かった。
長々と本格的にお経を読み納経帳を差し出す人もいれば、来ると手を合わせるだけで書いてもらうのが目的とそそくさと出て行く人もいる。まあどちらかといえば、というより圧倒的に後者のほうが多いけどね。。

 帰りがけ ご住職に 
「その色いいですね!目だって」と雨合羽の色をほめられる。
この上の写真の右端の緑色のカッパである。
・・雨合羽の色ほめられるというのもなあ・・・と、妙。

結局このお寺の前の 平城札所前から バスに乗り今回はここで打ち止め、帰ってきた。


    歩き遍路、雨の三日に、音をあげ
                          蹄鉄


 10月25日 宿毛~松尾峠~40番観自在寺

今日もGPSロガーの電源入れ忘れ、途中で電池切れ。
次からは、万全を期したいなあ。。


            本日の歩行距離 約18キロ