奥出雲おろち号と延命水

トロッコに乗る今の今まで、亀嵩で降りてゆっくりそば食べて・・・横田でもおり・・もののけの・・なんて、考えていたのに・・一転、3段スイッチバックオンリーの頭になってしまって・・・根が単純というか・・
 木次線は 出雲神話伝説と深くかかわっているところで、去年の秋あたり(?)から、各駅に ヤマタノオロチ伝説にちなんだ 名前がつけられた案内板をたてている。
  ちなみに出雲三成は 大国主命(おおくにぬしのみこと)

 出雲坂根にある延命水は 100年以上も生きた狸が飲んでたというので、長寿・延命に・・・という言い伝えがある水になったとか。。
 なかなか 吹っ切れたようで吹っ切れないもので・・今回の主たる目的。
 「延命水」を飲む・・ の出雲坂根に 到着
 到着する前から 乗客の皆さんは ペットボトルの中身を空けて 2.3本抱えている。停車時間は 6分。
 私はというと・・もう一度戻ってくるから 汲むのはその時でいいか・・
 と 手ぶらで降りる。
 みんな群がるように、延命水のところに集まっている。

 口に含むと重い。硬いのかなあ・・硬水・・でもうまい。
 「延命」という言葉の持つ雰囲気とこの水の感触が、なんとなく一致する・・。不思議な時間。
もっとゆっくり水の感覚を味あう余裕もなく、発車にあわせて列車に戻り、いざ三井野原へ。。
 動画  出雲坂根に入るところから 3段スイッチバック

 これねえ・・・出雲坂根からバックで出て行くんですねえ オモシロイ。。運転手さんが後ろを見ながらバックしている、一般的に最近の列車でスイッチバックといえば、運転手が前後ろの席を移動するんだけどね。皇族の普通電車のときも、運転手が席を移動したからね。
 2段目のスイッチバックのところは、トンネルのような屋根がある。から 吸い込まれていくような気がする。この後の普通電車にも乗ったんだけど、列車自体の長さが違うのと車高も普通の法が低いので、迫力もこの吸い込まれていくという感覚もしない。
 木次駅で 駅員さんが言ったとおり
 「迫力も乗ってる感覚も、ぜんぜん普通列車のとは違いますよ。乗り比べれば、その違いがわかりますよ・・」
 ホント全然違う!。 デジカメを回す気にはならなかった。

  備後落合にて オロチ号と備後線の 三好行き
 落合に着き、折り返しオロチ号で木次駅へ戻る。 
 オロチ号は 客車1両とトロッコ車両を引いている。
 客車の部分は、自由席なので 客車に移り 出雲坂根に戻る。

 逆回りの三段スイッチを経験。
三井野原側からは、低い位置への下りになるので・・豪快さはやはり上りの方かなあ・・・
 出雲坂根に着き、ペットボトルを持って、上り線路脇の延命水の水場に行くも車で来た人たちが、並んでいる。そうこうするうち、上り普通電車が入ってくる。上り電車のほうを見ながら、もう一杯延命水を飲み、ペットボトルに水を入れる。発車のベルが鳴り始めるのでキャップを閉め脱兎のごとく、ホームへ駆け上がるが、プシューという音ともにドアが閉まり、動き出そうとする。
 「これに乗り遅れたら、あんた・・帰れなくなる!」血相を変えて車体をたたきドアを開けてもらい、乗せてもらう。
 ふー。ばつ悪く乗客に頭下げる。冷や汗たらたら。
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 <下りホームのオロチ号 上りホームの1両の普通電車 出雲坂根>
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  <右手ホーム手前 延命水>
一両の普通電車は、端から端まで動くと 進行方向と両方が見えるから、スイッチバックの場合は、見やすい。が、いかんせん車高が低くて・・・迫力はない。

  <2段目 屋根つきスイッチバックの切り替えポイント。>

 定刻どおり、普通電車は備後落合に着き、新見行きに乗り換える。
 再びクーラーのきつさにおびえながら 新見で乗り換え岡山。
 そして 帰ってきた。
  延命水は 家族が一口ずつ飲んだら、無くなってしまった・・・
  「がぶがぶ飲むほどあったら、ありがたみがなくなるでしょ。」とかみさん。それも、一理・・・
  春かなあ・・・もう一度いくなら。。