バブルリング その2

米子で チラッと 鬼太郎電車を見て 後続の やくもに乗り換え 出雲へ。出雲で 再び 各駅(普通電車)に乗り換え 「波子」を目指す。
 岡山からの各駅も、この山陰線の各駅も 気分が悪くなるくなるくらい冷房が効いており、スポーツタオルをお腹に巻いて、この冷たさをやり過ごす。山陰線の各駅は2両編成だったのだが、2両目に乗ってる私は ひとりになることが多く、それゆえ効き方も きつい。
 岡山を出てしばらくして、天気は大荒れになり、山陰路に入ってだんだん天気は回復、「波子」に着くころには、快晴に近くなっていた。
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波子駅に降りたのは 地元の人らしい人一人と私だけ。改札の窓から おばちゃんが 「JR利用の方に限り、アクアスの入場券 2割引になってますから、どうですか?」と、大声で私に呼びかける。
 「JRの利用客だけに?・・・」と言ったってあなた・・。ここJRの駅だけど・・それ以外の客なんていないでしょうとぷっと吹き出しながら 買う。
 でも 私一人だけだし・・1日何人利用するんだろうか?な。アクアス 行くのに・・JR。
 駅舎はこじんまりと建てられてるし、「波子駅会館」 という看板立ってるから、どっちが副業か知らないけど 2足か3足のわらじを履いてるんだろうな・・。最近こういうスタイル多くなったよな、JRの駅。
 「どう行ったらいいの?」とおばちゃんに聞く。
「前の綺麗な道、まっすぐ行くと行けますから・・・10分ぐらいです」
 いわれるままに表に出ると、綺麗な遊歩道が整備されている。
 またもや、何人この道とおるのだろうか?と苦笑しながら、歩く。
 
 県や国の肝いりでたぶん作ったのだろうけど・・・
 遊歩道の端は、見るからに草ぼうぼう・・歩いてないし、こまめに整備もしてないんだろうなというのは、一目瞭然。。
AKUASUHENOHODO
 暑い・・昨日寝てないから、そろそろしんどくなってくるし、案の定目のほうがシパシパして、多少気分が悪くなってきた。
 アクアスに入る。施設としては そんなに取り立てて大きいほうではないだろうなと思う。他のものは チラーと流して シロイルカのプールへ。まだ30分近くもあったけど、動くのがいやで、座って待つ。
 こういうところへは、子供をつれていろいろ行ったけど、一人できたことはない。・・変わったもんだ、俺も・・・と我ながら 苦笑。
 小さい子達と若い親たち、孫を連れた爺さんたちの中に、おっさん一人というのもなんかなあ・・・。
 しかし、水槽の前でボーっとしているのも悪くない。妙に落ち着くし シロイルカの遊んでいるのを、漠然と見ているのもどことなく楽しい。
 しばらくして、お目当てのシロイルカのショーが始まる。
いろいろな芸を披露したあと、バブルリングも吐き出してくれる。
「ほう・・・これが、幸せのバブルリングか・・・」と
BABURURINNGU
今年はオリンピックイヤーということで、看板娘のシロイルカが、なんと5回連続で バブルリングを吐き出すのを、見せてもらう。これで 5倍幸せになるかも・・な。
 とにかく久しぶりに、和やかな雰囲気に浸りきり、ヤンヤの喝采を観客から受けるシロイルカを見て 水族館を後にする。
 再び、誰も歩いてない遊歩道を歩き、波子駅に戻る。誰も客はいない。松江へ戻る。
しんどいので、ホテルのベッドにもぐりこむ。
 明日はいよいよ、木次線と 「延命水」
                <つづく>

バブルリング

 出かける前 
「下関周りで、ぐるっと周ってくる」
 というと かみさんが
「それじゃあ、バブルリングも見てきたら?幸せのバブルリングというらしいから・・」
 と教えてくれたので、向こう周りの設定で行くと シロイルカのバブルリングも見ないといけないしなあ・・・と考える。
 バックからメモ帳を出して、本来行ってるはずの予定表を眺めると、イルカのショーは、午後1時半となってる。駅から歩いて10分ぐらいとして・・時刻表を逆に追っていく。
 シロイルカのショーをやってる アクアスという水族館は、浜田の少し手前の 「波子(はし)」という駅で降りるんだけど・・・・・。特急で行けば、世話ないのだが・・鈍行で行くと出てきたからなあ・・・
 ちょっと考えてたけど、聞いたほうが速いと思い、改札口の駅員さんに聞く。時刻表とパソコンの画面を見ながら
 「うーん、朝一で行ったとして、米子から出雲への各駅の接続がない・・からねえ、波子に 1時までに着くというのは難しいね。特急でも使わない限り。。」と言われ思案。。
「じゃあ、特急の時間見ますから、もう一度時刻表見せてください」と時刻表を眺めると確かに、米子・出雲間の接続がなく、出雲・波子はちゃんと12時半前につくようになってる。
 ??変なの?と思ってみていると、米子・出雲間の接続を特急で走れば、ちゃんと接続ができるではないか・・
 後から来る 岡山発のやくも1号に米子から出雲まで乗れば、後はまた各駅で 波子まで 余裕で行ける。。
 駅員にそういうと
 「それがええわ、それで行ったら。」と
 で 一部 特急を という禁じ手を使って 朝一 の伯備線 米子行き 5時28分に 乗りました。
                <つづく>

延命

延命 このそのものずばりの言葉を冠にする 水に 興味を持ったのは、かくいう知人が、近くにある 「坪尻」のスイッチバックを乗りに行って、いたく感激して帰ってきてからでした。
 
 この知人に年甲斐もなく、対抗心を燃やしてちょっと変わったスイッチバックがないだろうか?と調べていると、この出雲坂根駅に湧き出ている「延命水」にぶち当たった。昔から有名な水のようで、近くには 延命神社もあるとかで、病気を持っているものとしては、どうしても気になりはじめ、機会があれば、ちょっと飲んでみたいなあと・・・
 夜中の2時に、電車をパスしたものの、
「どうしようか・・・・帰ろうか、朝一で・・・」
退院して以来、24時間起きていたこともないし、まして部屋やベッド以外で寝たこともない・・から、・・・駅員に聞くと 朝5時には始発が出るからと言う。
 仕方なしに、構内の待合室の椅子に横になる。
 若いとき以来だなあ・・・駅で朝を待つのは・・
 昔から比べるとずいぶん座り心地の良い椅子に横になっていると
 「延命水」がだんだん気になってきた。
 大分迷った挙句
「せっかくここまで出てきたんだから、・・行こうか?」
 調子が悪くなれば、すぐ帰ればいいか・・
と改札口へ行って、時刻表を見せてもらい、経路を練り直しはじめたのは、4時も回っていた。
                 <つづく>

延命水

以前から、山陰へ行くなら 木次線に乗ってみたいと思ってた。
砂の器の亀嵩にも、もののけのたたら製鉄と興味があったし、日に3本ぐらいしか抜ける列車が走ってないとかで・・・。まして 三段スイッチバック式があると言うし・・。
 そしてこの三段スイッチバックの起点の駅 出雲坂根 には 「延命水」が湧き出ている。まあ、これが本来の目的でもあるのだけど。
 ずいぶん昔、高校のときに一人旅で 下関から山陰を周ったことがあって、懐かしさのあまりその当時を追ってみようと思い、鈍行の旅を計画したのだが・・・・・
 ムーンライト九州というお盆ぐらいまでの期間限定の夜行列車で下関まで行き、ぐるりと山陰を周る予定だったのだが・・・なんと、岡山まで出てみると、落雷と豪雨ですでに50分も遅れているとアナウンス。
 ひえ~と驚いたものの、下関から山陰の長門周りへの接続は、1時間半ほど余裕を見てたので、まあしようがないか・・と思ってたたら・・なんとそれがだんだん伸びてきてきて、ついには
 「1時間半ほどの遅れで・・・・」とアナウンスされる始末に相成り。。
 ローカル電車の本数がだんだん減ってる現在、接続を逃すと昔と違い とんでもないことになるのは 目に見えており・・思案投げ首。。
 結局ホームに下りたものの、横目でムーンライト九州の開いたドアを見ながら、乗るのを止めた。。すでに夜中の2時前。
                   <つづく>

青春18切符 その1

50半ば過ぎのおっさんが、青春・・でもなかろうが・・と自分でも思うのだが・これ、JRが出してる 期間限定 普通列車乗り放題切符 のネーミングなのだ。もう20年以上も前から発売されているのだけど、ネーミングがネーミングなので、いまだに年齢制限・・若い人だけが使えると 思い込んでる人が多く、私が使っていると言うと
 「使えるの?」と同年や先輩の人たちは一様に驚く。この切符は年齢制限はないのである。
 リンパ腫を発症する前から、重宝して時々使ってたが、病気になって以来足が遠のいてしまっていたのだけど、知人に こういう切符があるよ と紹介したら、その知人は バンバンこれを使って、あっちこっちへ 行くわ行くわ・・・。嬉々としていく姿を見てるとねえ・・羨ましくなって・・
 ほんじゃ、私もと 少し体調が良くなったら 行くぞ!と思ってたもんで、これを使って旅してきた。
 今年 正月あげ、今年はねずみ年だから 「ねずみ電車」が山陰で走ってるよ と言ったら、寒い中 四国から山陰へ それを見に行ってきた。境港線の きたろう列車 なのであるが、これを知人は なんと日帰りで見に行ってきたのである。
 連絡の悪い四国から、はたまた連絡の悪い山陰へであるから・・びっくりするやら見直すやらで・・
 で それを話した私も、行かないとカッコつかんしなあ・・・とここ2.3日体調も良かったので 行って来た。
火曜日に意気揚々と出かけたものの、トンダどたばた道中になってしまった。
                         <つづく>