歩き遍路・・春編その6・・頓挫

  いわくつきの、5月8日の歩き遍路の顛末を・・

前回、JR石鎚山駅で歩き終えたので、この日も知人と歩く予定だったのですが、知人の日程が合わず私一人で歩くことになった。まあ、これが躓きのもとでもあったわけ・・

朝一でJR。石鎚山駅は鈍行しか止まらないので、朝早く出たにもかかわらず、石鎚山駅を歩き始めたのは、7時半ごろ。駅から5分ほどで64番前神寺。快晴で気持ちよかったんだけどなあ。。

 
朝早いのにもかかわらず、歩き遍路がふた組すでに、参拝中であった。
ここは、石鎚神社が控えているせいか、とても広くてびっくり。。本堂と大師堂が相当離れているので面食らう。

で、この前神寺を出ると、後は65番三角寺となるのであるが、この間 伊予西条、新居浜、四国中央市と歩くわけ。地図上では、三角寺まで約45キロなんだけど・・・。

 まあ、三角寺がある市は、私の地元なので、三角寺の上り口までこの日歩く予定だった。

 というわけで、前神寺を出て、遍路道を伊予西条へ。加茂川の歩道専用橋を渡り、武丈公園へ。水の豊富な西条らしく、遍路道際の用水路は、満々と水が流れ、水のにおいが気持ちいい。土佐市の遍路道もこんな感じで水が流れ気持ちよかったのを思い出した。

飯岡を過ぎ、一度国道11号線に出て、西条インタを過ぎ新居浜市に入り、大生院で、旧讃岐街道に入る。この辺りから旧道で道が狭いうえ、車が多いので歩きにくくなるし、なだらかな登りが続く・・・。少し暑く感じはじめ、日陰を探して休もうかと思ったんだけど、なかなか日陰がなく閉口。やっと小学校の校門辺りで日陰を見つけ、休憩と昼食。

 その後、喜光地商店街を抜け、旧讃岐街道をまっしぐら。国領川を渡り四国中央市との境、関の戸あたりまでの坂を歩く。

ここまで、前神寺から 22.3キロ。1時過ぎに着いたから、まあまあのペースではあったんだけどなあ・・・

地元だからわかるんだけど、新居浜側から土居町、伊予三島市、川之江市とあり、これが平成の大合併で四国中央市になった。65番三角寺は旧川之江市にあり東の端ぐらいに位置するから、ここからは端から端へ歩くことになる。東西にながーい市であるから・・結構ある。。
 で大概の人は、土居町の番外、延命寺による。私もよることにした。

延命寺に着いたのは、3時過ぎ。ここまでは、そんなに悪いペースではなかったし・・
ただここからが、やっぱり遠かったのかもしれない・・・

 伊予三島に入り、三角時ののぼり口に、たどり着いたのは、6時半をだいぶ周ってた。
地元だから、距離感もあり土地勘もあるのが、かえって悪かったみたい・・・
後これくらいというのが、頭で計算できたのが最後のひと押しをさせたみたいで・・

 この登り口で、かみさんの迎えを待つ間、夕日がきれいだったので撮ってたのだけど・・この時にはまだ余裕があった。。

ところが、車に乗り込んで、ふくを抱え込んだとたん気分が悪くなり・・・

次の日、あえなく地元の民間病院に入院。したのだけど悪性リンパ腫の再発が心配で、すぐ大学病院に転院。
 最初の病院で、白血球は35000を越え、creは30を軽く超えてたみたいで・・
 大学病院へ転院したころには大分おさまってはいた。

大学病院のデータは
 5/11 白血球 19000 血色素量 11.6 ヘマトクリット 34.0 血小板 5.4 CRP 17.31
   5/13 白血球 9100 血色素量 12.2 ヘマトクリット 35.6 血小板 6.9 CRP 4.75
 
と、まあこういうことになってしまったのである。熱中症で脱水症、肺炎をおこして若干胸水もあったという状態で2週間ほど入院してしまったという結果になり・・・ものすごく反省している次第。

▲あっと驚くGPSログ 前神寺から三角寺登り口
 沿面距離・・・51.7キロもあるんだよなあ。。これがねえ、思ったより距離が長い・・まさか50キロ超えてるなんて思わなかった。。

徐々に回復

 先週の木曜日、20日に大学病院を退院して家に帰ってきました。
やっと昨日あたりから、体調も戻りつつありホッとしている。

結局のところ、5月8日(土)の歩きが滅茶苦茶な歩きだったみたいで、熱中症と脱水症をおこしてダウン。あまりのしんどさに、悪性リンパ腫の再発か?と心配して大学病院へ転院したのだけど、幸い再発してなかったので・・・肺炎も少し良くなり体調が戻りはじめたので退院した。

 なにしろ歩きすぎで脱水症という、ずいぶん前から、何度も何度も注意されてたことで入院したので、恰好悪さもあり、再発してないのならとそそくさと退院した次第。
 帰ってきてGPSログ見たら、沿面距離で 51キロあまり歩いていた・・・ホントバカだねえ・・。病院では40キロぐらいと口を濁したんだけど・・・・50キロ余りとは本人も思ってみなかったから・・・ねえ。

帰ってきて、ある人いわく
「同行二人で、弘法大師が一緒についてるんだろ?それで、そんなになるのかよ?おまえ、なんか悪さしながら歩いてんじゃねえのかよ?」と、いぶかしがられるし・・・娘には
「父ちゃん、もうこうなると修行じゃなくて苦行だねえ・・・」とあきれられるし・・・・散々。

 まあ・・今回、リンパ腫も再発してなかったので、半分笑い話ですんだからよかったものの・・・当分、歩きは自粛。
 しようかなあ・・・・けど・・あと少しなんだけど・・ね。。

肺炎と貧血

肺炎と貧血みたいで、少しほっとする。少しずつ、体調は、上向きになってきたが、まだ立つとクラクラする。寝汗のことも気になるので、petを撮った後判断すると担当医の見解でした。でも、ホンと肩の力がだいぶ抜けた。

クラッシュ

8日土曜日、知人が行けないと言うので一人で歩きに、行ったのが大きな敗因だった。
ベースが、ひとりゆえ思ったよりもはやくなったことと暑くて紫外線がつよかったことが、
想像以上のダメージをこうむり、めちゃバテしてしまった。
64番前神寺を打ち、西条,新居浜、伊予三島の三角寺の上り口までの40キロあまりを歩いたわけで・・そんなに距離が長過ぎるとは、思わなかったのだが・・
帰るとすぐに、疲れが出始めふとんに潜りこんだもののトイレに立つのもままならず、日曜日にはなお酷くなり、地元の綜合病院へ。熱中症と脱水症状。白血球36000.cre35というむちゃくちゃな数字、
すぐ、入院して治療を! と言われたんだけど、カクカクしかじかと説明したら、大学病院に電話をしてくれた。今は、ベットの空きがないので月曜日に、連絡をするということになり、今日転院してきた。
携帯で書いてるので、書き辛い、・・でも、当分続くだろうなあ

歩き遍路・・春編 その5

 昨日、5月2日・・60番横峰寺へ行ってきた。今回も知人が同行。
快晴、無風・・山へ行くには絶好の歩き日より。。
伊予西条駅に7時半ごろに着き、大頭方面へのバスを待つ。
 60番横峰寺へは、現在4ルートあるということなのであるが、私たちは昔ながらの表参道遍路道を歩く。こちらのルートが唯一、横峰寺の山門をくぐることができるから。
 大頭のバス停でバスを降り、近くのコンビニで昼飯を買い込み、歩きをスタートしたのが8時20分ぐらい。高速の高架を越え県道147号線を山の方へ一直線に進む。
 こんなに一気に山が近づくのか?と錯覚するほど山が近くなる。

湯浪で右折して、妙之谷川沿いに上がっていくと、四国の道の休憩所があり、歩き遍路用のお接待に布団や毛布が置いてあった。ここの駐車場は満杯で・・・・みんな登りに来ているのか?とびっくり。休憩所にはお遍路3人が休憩していて、私たちが着くと程なく先に出発してしまいました。
 この登り口からは、坂の階段状態。。

 ここから約2キロの山道は、階段もしくは山道の階段状態が延延と山門まで続く。
横峰のきつさは、これか・・・と。だんだん足が上がらなくなり・・へえ!へえ!ぜい!ぜい!の繰り返し。。

途中、竹木の林を登ってゆくのだが、これが非常に美しいので少し疲れも和らぐ。。

山門にたどり着いたのは、12時少し前。大頭から3時間半余りののぼりであった。
つい最近歩いた、八丁坂から比べると少しこちらの方が楽だったような気がするのは、2人で歩いてきたからか・・・な?


今日は快晴で、気温も高かったので標高745mのここ横峰寺でも暖かく日差しもきつかった。

横峰寺の駐車場側の道を出たのが12時半過ぎ。
車道から、香園寺奥の院への遍路道へ入る。急な下りの連続。

これが 横峰寺の裏参道に当たるのだが、急坂が多く距離が意外に長かった。
「ホントにこの距離かよ?」と知人と首をかしげながら降りたんだけど、案内板では 30分も歩いて600メートルしか縮まってないから、不思議・・。
 で、地図上で見て横峰の標高から考えると、香園寺奥之院までは一方的に下るはずなんだけど・・・途中で上り下りがあり閉口。

山つつじがきれいに咲き始めていて、遍路道は、山つつじと新芽のトンネルの様。。

香園寺奥之院に続く車道に降りる手前あたりで、上がってくる若者に遭遇。
上はお遍路姿に下はチャリパンツ、素足に自転車シューズのいで立ち。
「いまから、横峰行くの?」
「ええ!上がってすぐ帰ってこないと暗くなるでしょ・・・だから、急がないと!」
「ええっ?もう2時半過ぎだよ・・・きついよ!、この道・・」
「がんばりまーす!」と若者は元気よく上がって行ったんだけど・・・その後ろ姿を見送って
「・・今からだと、最低2時間はかかるだろ?おれたち降りるのでも、もう2時間かかってんだよ?若いから行けるんかいなあ?」と知人。
「すごいなあ・・・上り坂だからなあ・・それで、打ちもどるつもりだろ?あの様子じゃ・・信じれんなあ・・・」と私。

香園寺奥之院は、建物の窓越しに
「ここ、奥之院ですか?」と聞いたぐらい、お寺らしくない建物で・・。

が、本堂を知っていれば、奥之院が↑こういう建物でも別におどろかなかったんだけどねえ。。
奥之院から2.5キロで、香園寺。
写真をも撮る気にならないくらいの建物。コンベンションセンター風の建物で…

ご本尊と大師堂が2階に・・・それも並んであるという・・なんとも・・私には、言いようがない雰囲気。
「横峰から下りてきて、奥之院とここに来て、このギャップは何なの?とおもうよなあ、前にも来てるんだけど・・今回、横峰から下りてきてこれだとなあ・・・」と知人
「南光坊も鉄筋だけど、一応お寺の恰好してるからねえ・・・ここはなに?と思うよねえ」と私。知人が言うように、歩いて横峰を参拝し、下りてきてこれじゃあ・・・ホント何とも言えない気分になる。
 で、2人してぶつぶつ言いながら、62番宝寿寺へ。
こじんまりしたお寺なんだけど、香園寺の後だからホッとする。

宝寿寺を出たのが、4時半ごろ
「もうひとつ行きましょう」と63番吉祥寺へ

5時ちょっと前に、吉祥寺の山門をくぐる。


二つ続いて、お寺らしいお寺を打ち、納経所も閉まる時間になったので今日はこれで終わり。
 の筈だったのだけど、列車の時間を見るとまだ一時間あまりあり
「次の64番前神寺の近くの駅まで歩きましょうか?」と知人が言うので
「では・・」と
前神寺の参道近くの石鎚山駅まで歩いた。
 待合室に遍路姿の若者が一人。話を聞くと、今日は横峰をとばして、壬生川から61.62.63.64番前神寺を打って、明日の横峰のために小松の宿に帰ると言う。
「宿屋のおっさんが、横峰への近道を教えてあげるというので・・」と若者
「香園寺の奥之院ルートの逆打ちだったら・・相当きついですよ」と知人
「そうなんですか?・・横峰打って、石鎚山登って帰りに奥前神寺、極楽寺を打とうかと・・」
「げっ!・・・それは・・