今日は、とてもじゃないほど暑い。
茹だるような暑さなどと言うけど・・それを通り越してるよ、なあ・・・。
その暑い中、火傷しそうな車に乗り込み、とある病院へ用事で行った。
で、ふとその診療案内を見て、お口あんぐり・・・・。
そそくさと用事をすませて帰ってきた。。
そこには
診療科の後の担当医の所に 『派遣医』
と書かれていました・・・・
「経過観察日記」カテゴリーアーカイブ
NHKのクローズアップ現代
がん基本対策法成立の裏側という番組を7時半から見てました。
悪性リンパ腫と戦う会の山崎さんがビデオ映像で出てましたし、患者としてこの対策法の成立に随分尽力された方々の活動が紹介されてました。
私などは、ホント四国のど田舎にいて、たいした活動もせず成立だけを喜んでいるような始末で、肩身が狭いのですが・・・・。
結局、ガンなんてものは所詮なってみないと、その恐怖と不安なんてなった本人しかわからないもので・・・この番組がそれを如実に語っているように、私には思えました。
患者と医者の関係とか、医療体制と患者の関係なんてものは法律が成立したからと言って、劇的に改善されるようなものでもないだろうと思っています。なぜなら、患者は何時も『死』という恐怖と不安を抱えながら治療を受けているからです。所詮、患者は治療においては 「受身」 で 「能動態」である 医者とは根本的に 次元が違うと思うからです。
はたして、患者は精神的に 全てを担当の医者にゆだねることができうるか? という問題。。。
今、思えば私の場合は、そういう意味では恵まれてたのかもしれない・・。
再発して、大学病院に送られて担当になった主治医に「もう治らない。治るとすれば、移植しかない。」と言われて、ほぼ移植までの一年間、たびたび意見の違うこともありましたが、ズーッと話して、私も踏ん切りがついて移植まで行った。地元の病院では、そこまで踏み込んで話したこともなかったし、かいつまんで色々話してくれることもなかったから、私にはそれが非常によかった。
結局、自分の全てを賭けれる医者がいたいうのが良かったんだろうなと思う。移植して、もし結果が凶と出てたとしても・・。
最初から移植までずーっと治療してくれた主治医は、その後半年ほどで 虎ノ門病院に転勤になりました。
確かに、環境も大切だし、医療行政も医療レベルも大切だけど、自分にあった医者に出会えるかどうかがが、最大のポイントではないだろうか・・
たとえ、結果がどうでようと・・・
昨夜・・
昨夜、何気なく阿川さんと爆笑問題のテレビを見ていたら、末期がんの患者さんが 闘病記を出版され、ご本人 藤田憲一さん 自身がテレビの取材に応じておられた。彼はIT会社の社長さんだそうで・・・全然知りませんでした。
驚いたのは、私よりグーンと若い・・・・。のに、懸命に病気と闘っておられるのを見て、ジーンと胸にくるものがありました。
小、中、高と一緒だった友達に、私のHPを見て
『自分の生き様をよくさらすなあ・・・・』
とよく言われますが、その度に、
『生への執着心を維持していくためには、俺にはこれぐらいしかないのよ・・』
と、答えているのですが、彼もテレビの取材で
「生への執着心を持つことが・・・」
という様なコメントをされており、闘病する気持ちの根底には、同じ思いしかないのだなあ・・と感じさせられました。
現実には、私は無菌室を出て何とか再再発もせず(まだ2年しか経ってないですが・・・)現在に至ってますが、あの時 失敗して 余命を宣告されていたら・・・彼のように 前向きに闘っていけてただろうか?・・確かに、私も もう治らないといわれて闘病をスタートしたわけだけど、まだ一か八か生への選択肢が残されていたから・・・もし、生への賭けの選択肢がなかったら・・はたして、彼のように闘っていただろうか・・。
私も、もっと強い生への執着心をもって闘って生きたい・・と気持ちを新たにしたのでした。
彼には、闘って闘って 1日でも長く生きぬいて欲しいと願っています。
藤田憲一さんのブログ
http://blog.livedoor.jp/kenfujita/
なんてこった!・・・
中外製薬の関連記事から・・・
その後、ドキッとする記事を見つけ 口あんぐり・・・なんてこった!
読売新聞の記事
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/
iryou_news/20060620ik03.htm
中外製薬、貧血薬など89万本回収
原料培養に米国産牛の血清
厚生労働省は19日、中外製薬(東京)が製造販売する貧血薬などの原料を培養する過程で、BSE(牛海綿状脳症)問題を受けて使用が禁止されている米国産牛の血清が使用されていたと発表した。
同社は、約89万本の医薬品の自主回収を始めた。
回収対象は、貧血薬「エポジン注」約53万本と、赤血球や白血球などを作るもとになる細胞を増やす作用のある「ノイトロジン注」約36万本。
厚労省は、2003年12月に米国でBSEが発生したことを受け、04年10月以降は医薬品の原料に米国産牛の使用を禁止した。ところが、中外製薬の両剤は原料培養のため、米国産牛の胎児の血清を使っていた。同月より前に製造された原料が製品化され、流通したとみられるという。
厚労省では「原料の培養に使ったもので最終製品には影響がないこと、BSEの病原体が蓄積されていない胎児の血清を使っていることから、使用した人の健康への影響はないとみられる」としている。
(2006年6月20日 読売新聞)
この記事を 読むと 2004年10月以降 『原料に米国産牛の使用を禁止した』ということですが、それまでは、どうだったのだろうか?というと、たぶん この記事から推測すると 米国産の牛を使ってたんだろうなあ と思えるよね。とすると、私などはその真っ只中だったから、後から出てきたこのニュース記事を読んで 、笑ってしまいました。口あんぐり・・。
こういうのは、最初出てくる記事だけで、判断するのは早計過ぎたかもしれないなあ・・・。
もう体の中で 消化してしまったんだろうなあ・・
一抹の危惧・・・
やはり、というか・・・ずっと以前から一抹の危惧を抱いていたことが 起きたみたい・・
今日のyahooのニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060620-00000009-jij-pol
米国牛原料の注射剤、誤って出荷=中外製薬が90万本回収へ-厚生労働省
厚生労働省は19日、中外製薬が製造販売している注射剤に、米国産牛を原料とする製品が混入していたと発表した。同省は「健康被害を生じるリスクは極めて低い」としている。中外製薬は同日までに、90万本の自主回収に着手した。
同省によると、注射剤は腎臓透析に使われる「エポジン」と、化学療法に使われる「ノイトロジン」。
2つとも遺伝子組み換え製品で、原料の培養過程で子牛の血清を使っている。通常、豪州産牛を原料としているが、出荷管理の不手際で、誤って米国産を原料にした製品が出荷されていたという。
(時事通信) – 6月20日2時1分更新
という記事なんだけれど
この 化学療法に使われる薬というのが・・・。抗がん剤を使った後、骨髄抑制が起こり白血球が減少するから、白血球を増やすために打つ薬で、私の記憶では、G-CSF 通称グラン と呼んでいたように思うのだけど・・
リツキサンにしても牛の脾臓から作っているらしいから・・・
当時 主治医と
「リンパ腫で死ぬより、BSEで死ぬ方が早いかもしれませんね・・・」
なんて冗談で 話をしたことを思い出した。
厚生省が「健康被害を生じるリスクは極めて低い」としている と言っても
今使っている人は、気が気じゃないだろうな・・・
こういうニュースというのは、病気を抱えているものにとっては嫌だねえ。。