後発白内障手術と歯医者

結局半年あまり、左目の調子は はかばかしくなく経過してたけど5月に入って完全に輪郭がぼやけて見えるようになった。ぼけるようになってしまうと意識をしようがしまいが右目が利き目となってくる。ところが右目は緑内障が進行しているので、左側4分の一と上側5分の一ぐらいの視野が欠けているので、なんとも見えにくいし危ないことこの上ない。
 6月1日が、大学病院の定期診察日だったので診てもらうと・・・。
「眼の血流も悪いことは悪いけど・・・。ぼけて見えるのは・・別のせいかもしれないね」
 ということで眼底検査もした結果。
「後発性白内障ですね。今から、その曇りのけましょう」
ということになり、レーザー後嚢切開術という治療をした。
 「すぐ終わるから・・・」といわれたものの、こちらは全然そういうつもりで行った訳ではなかったので、あたふたとしたんだけど担当医が言ったとおり、ものの2.3分で終わった。
 「眼圧が上がってなかったら、帰っていいよ」
 といわれ、まさかこういう展開になるとは思ってなかったので、いつもどおり一人で運転してきてたから・・・・しかたなく おっかなびっくりで運転して帰ってきた。
 田舎の高速だから、そんなに交通量も多くはないので・・・なんとかなったけど・・。

「夕方あたりからはっきり見えるようになりますから・・・」との言葉通り、夕飯を食べるころには左目がはっきり見えるようになって、ほっと一安心。
 一夜明けたら、ばっちり何の違和感もなく見えるようになった。

人間とは不思議な者で、一昨日手術する前までの見えにくさの感覚はすぐ忘れるようで、今の見え方がそのときに比べてどのぐらい良くなったのか、さっぱり忘れてしまうんだなあ・・これが。変な話だけど・・・。

★時ほぼ同じくして・・、それよりちょっと前、一週間前に・・・ついに歯の酷さに耐えかねて歯医者に行くようになった。

 歯は、移植前に都合5本 大学病院で抜かれた。抗がん剤治療中に3本。移植前に2本。虫歯のところから、細菌に感染するといけないからということで・・・治療する時間もなかったから仕方がなかったんだけど・・・・まあ、元々歯はボロボロだったし・・。
 でこのとき、移植前に一週間退院してたことがあって・・・その退院するときに大学病院の歯科から紹介してもらった歯医者で、虫歯を治してくるようにと言われ行ったんだけど
「とてもとても1週間では、治せません」
 とその歯医者に断られ、結局大学病院で2本抜くはめになった。
 この歯医者というのがねえ、近畿圏の某有名国立大学の歯科出てて、紹介してくれた医者の知り合いだったので、歯が悪くなったからといまさら行くのもちょっと嫌で・・そのうえ、私の住んでるところとは ま逆で 普通の道を車で行くと30分弱かかるから・・そこまでして行く気には到底ならず。
 かといって今の私の体の現状を説明してわかってくれるところじゃないと・・・と、ここ2.3年思案してた。それに、以前同じ悪性リンパ腫の人に
「私は一旦良くなってたんだけど、歯医者で歯抜かれて再発した」
 と言われてたので、その不安もあった。

 そうこうするうちに、25.6年前に前歯のほとんどをブリッジにしてたんだけど、この歯がぐらつきだし右側のブリッジを止めてる歯が抜けて、物を食べるのが全く不自由になってしまった。
  で、ついに我慢しきれなくなって歯医者に行くことになった。
 去年、近くに開院したところがあって(といっても、昔からある歯医者なんだけど)、たぶん3代目の若医者が後を継いだんだとは思うけど、去年新築になったときから気にはなってて、ちらちらネットで検索しては見てたものの、ヒットしなかったので、そのままにしてた。我慢しきれなくなって、どこにしようかといろいろ知人や家族に相談しては見たものの、どうも薦めてくれる歯医者とはしっくりこない感じで・・・、で、まあだめだろうと思いつつネットで検索したら、意外にもヒット。
 今年になってHPを開設したみたいで、ブログもちらほら書いてるようで・・・ためしに行ってみるか・・と思い立った。

 実は、私が小学校の時、ここの爺に歯を抜かれたことがあって・・それ以来なんだけど。

結局、行ったら
 「酷いですねえ・・。・・・部分入れ歯にするしかないですねえ・・」
と呆れられるやら・・・。それでも治療してくれるようになったから、ほっとしたけど・・。

 

医薬分業見直しの答申

医薬分業見直し 折れた厚労省(2015年6月17日(水)掲載) – Yahoo!ニュース

政府の規制改革会議は答申で「医薬分業」の見直しを打ち出した。厚労省は、規制緩和に難色を示していたが…

情報源: 医薬分業見直し 折れた厚労省(2015年6月17日(水)掲載) – Yahoo!ニュース

というようなニュース。

いいんじゃないですか?薬局が病院内の敷地にできる・・というか、もどってくるのは。中には、こうなったら、また医者に儲けらせるとか何故医薬分業にしたのか?した意味じゃないか?という意見もネットを見ているとあるのだけど、介護関係の施設だのホームだのいろいろ手を広げて儲けている医者は数知れずいるから、儲けようとおもえばどんなことしてでも儲けれるわけだし、第一皆職業問わず儲けたいと思ってるのじゃないの?だからことさら敷地内に戻ればますます儲かる、なんてことを声高にいうこともないとおもうが・・。

 それに、反対の声を上げている人たちは、調剤薬局のろくでもないところに引っかかったことがないんじゃないのかなあ・・。私みたいに、引っかかってしまうととてもそんな気になれないのじゃないのかねえ。これも医薬分業になったから、蟻のごとくわれもわれもと調剤薬局が増えたから問題点も浮き彫りになってきたんじゃないのかねえ。

 前回の調剤薬局ではない別の調剤薬局で薬剤師に質問してみました

「ジェネリックって何種類もあるんでしょう?メーカー名というか薬の名前処方箋に書いてないけど・・ここはどうしてるんですか?」と聞いたところ

「近くの病院で指定している薬が一種類と私が選んだ1種類です。1つのくすりに何種類もおけませんよ。」と言われました。

つまり医者は後発医薬品の場合、どこのメーカーのなにそれと言うのを書かないわけでその薬品の一般名(ジェネリック)を書いてるから、実際のところは調剤薬局が薬を決めてるわけですよ。これ信頼できます?患者の体調とか病気の経緯とか状態わかります?医者でもないのに?成分が同じでもつなぎに使っているものによって薬は変わりますと病院の薬剤師に説明されたことがあります。だから、調剤薬局でもらった薬が実際どうなのかは服用してみなければわからないわけです。極端なことをいえば、もらって帰って1錠飲んだあとに身体が急変するかもしれないし、何錠か飲み続けたあとになるかもしれないわけです。先発薬品でも私の場合半年後に影響が出た薬がありましたからねえ・・。

病院内に戻れば、たぶん薬は医者が指定するだろうからこういう心配が少なくなると思う。極端な話、安心感をとるかわけもわからん薬剤師を信用するか?ということならば、私は安心感をとりますね。だからいままでずっと先発医薬品を使ってたのに、お上が医療費削減、削減というから・・・、しかたなくかえたら・・。

 まあ「医薬分業の見直し」が行われても、医者には処方箋にメーカー名と薬品名を指定してもらいたいと思う。

 

 

移植後12年目突入・・

今日6月3日で、造血幹細胞移植後12年目にメデタク突入・・。

ここ3.4年は、いろいろ他の病気に悩ませられながらも、悪性リンパ腫に関しては順調な経過をたどってるようで担当医もあまり再発のことについてはふれなくなり・・一応すこし安堵している次第。

まあ、他の病気については、年相応で出てくるものもあるだろうし・・仕方ない一面もあるとおもっている。リンパ腫になったとき、まさか何年も生きられるなどとは到底思ってもみなかったから、毎年毎年移植の日を10年以上も迎えられているのは本当に嬉しい。

後発医薬品と調剤薬局

先日も、厚労省や財務省が 後発医薬品の利用促進とかかりつけ薬局の推進の方針をうちだしてましたが、それをするなら先に調剤薬局の管理、指導を厳しくしてもらわないと利用する患者はたまったものじゃあない・・。

 調剤薬局の中には、とんでもない所があるからねえ・・。

私が最近経験したなかでも一番ひどかったのが、薬の量を勝手に変えられたこと。

血圧の薬をもらってるのだけれど、去年まで正規の薬だった。ところがお上からの指導もあったんでしょうなあ・・。今年の診察で担当医から「後発でどうですか?」と言われ、前々から調剤薬局にも勧められてたから、いいですよとなったわけ。

 で、件の調剤薬局でもらって帰った。その日はまだ薬が余ってたので気にも留めなかった。翌日、「さあ、飲もう・・か」と、薬を出してみたら、えらい量が少ない・・なんで?と薬をよくみたら・・

 いつももらってたはずの血圧の薬は 2.5mg 2錠 1回 だったのが、5mg 1錠 1回になってるのよ。私の場合、血圧の薬を続けていると急に一気に100を切ることがあり、その場合服用を止めるか1錠にして様子を見るということを医師から言われてたので、これは困ると・・電話したわけ。

 そしたら,その調剤薬局の責任者の薬剤師が出てきて

「ジェネリックに関しては、医者に連絡せずに薬剤師側で量の変更ができるんですよ。これは法律でみとめられてるんですよ。2.5mgを5mgにしたらなにか不都合でもあるんですか?」とこういいやがった。なにそれ?

 いままで正規の薬品もらってたときは、医師の処方箋どおり出しておいてて、ジェネリックになったとたん、法律で認められてるから勝手に自分とこの都合の良いように変える。患者には説明もせずに確認もせず渡すと、全く信じがたいことをするし、この言い分が全くひどいもので。この調剤薬局の経営方針やこの薬剤師のモラルにはあきれ返りました。この調剤薬局は大手チェーンですから、このチェーンの本部の指導もこんなんでしょうねえ。

 後発だろうが先発だろうが、医者の処方箋あってのもので、これをわれ勝手に解釈するような調剤薬局が出てきてもらったら困りますね。まかり間違えば生死にかかわることですからねえ。こんな解釈してたら 医者なんか要らなくなりますよね、極端な話。

 結局2錠に変えてもらったんだけど、すぐには手に入らず対応も悪く薬が手元に届いたのは、電話して2日後でした。

 厚労省や財務省が「後発医薬品の利用促進」を声高に叫べば叫ぶほど、こういうどうしようもないレベルの調剤薬局が増えていく可能性が強いわけで・・。厚労省には 調剤薬局のレベルをA,、B、C のランク付けするか、ここは薬品を何回間違えたか?とかというのを全国レベルで毎月とか2ヶ月に1回とか公表して、厳しく管理指導してもらわないと利用する患者はたまったもんじゃないよ、全く。

 

すい臓がん

亡くなったおふくろは、すい臓がんでした。

去年の11月の半ばに見つかり、その月末に亡くなりました。88歳でした。

わかって2週間あまりでした。

すい臓がんは、「見つかりにくい」という話を以前から聞いてましたが、まさかここまで・・とは思いませんでした。

お袋は、親父が亡くなる前から特別養護老人ホームに入所していました。入所した当初は 要介護5でしたが、亡くなる4年ほど前から要介護4になってました。なぜ 5から4によくなったかはわかりません。私から見れば、お袋は同じような状態にしか見えませんでしたが・・・。

 お袋は、入所した頃から少しずつボケが始まってましたが、身内から見ればそんなに認知症が進んでいるようには見えませんでした。去年の年明けからお袋がすこし不機嫌そうな様子を見せることが多くなり、「どしたんだろう?」と、私の施設に来る回数の少なさに腹を立てているのかなあ・・と思ってました。今思えば、このときにはすい臓がんがだいぶ進行していたのじゃないか・・と。

お袋は、晩年身体が不自由になりましたが、芯のしっかりした気丈夫な人でしたから、元気な頃から弱音を吐くところなど私は見たことありませんでした。陰では吐いてたかもしれませんが・・。ですから施設から「ちょっと様子がおかしいから・・」と連絡を受け、病院へ行って診断結果を聞き本当にびっくりしました。施設から付き添いで来てた看護師は新人でそのとき初めて会った人でした。

 診断結果は、酷いもので、すい臓以外の内臓にもガンが転移しており「年明けまで、持つかどうか・・」というものでした。

お袋は、私が病院に来てくれたのが嬉しかったのか、にこにこ笑ってました。

「母ちゃん・・痛いんか・・」と聞くと

「・・痛い・・」と言いながらも にこっ と笑おうとしてくれました。

 

医者は、もう高齢だし手術や抗がん剤治療しても・・ご本人が痛いし苦しむだけだから・・というし、私も少し痴呆があり身体が思うようにならないお袋見てると・・・・緩和医療を選ばざるをえませんでした。

緩和病棟に移って、2.3度食事がとれただけで、あとは本当に静かに眠るように逝きました。移って10日目でした。

 医者の話だと、相当前から悪かったはずだろう・・が、ということでしたが、施設では気づかなかったようで・・・。一応、定期検査に他の病院には連れて行ってたみたいですが・・。・・わかって半月も持たない状況まで・・気づかないんですかね・・・。

 お袋の不機嫌なのは、病気だったのか?と気づかなかった私が悪いんですが・・

なんとも未だに釈然としないものが・・心に残ります。