昨日の朝、地元紙の経済欄に、
「ふるさと切手 四国88箇所文化遺産」
を限定発売 という記事が載っていたので、病院の帰りに郵便局へ寄ってみた。こちらの本局である。
切手売っている、窓口へ行って お姉ちゃんに
「今日発売の記念切手、ありますか?」と声かける。
「あります。これです」と差し出されたのは、野口英世の切手。
「これじゃなく、88箇所のやつ・・」
??と彼女は、首をかしげる。
「今日新聞に出てたんだけど・・・」というと、後ろの席でこの話を聞いてた年配のえらいさんが出てきて
「切手集ですよね。。あれね 松山の中央郵便局の発売なんですよ・・」さすが年配。
「ええ?じゃあ・・予約かなんか・・取り寄せですか・・」
「そうなりますね・・・まてよ、たしか・・」と少し考えて
「上で見たような・・・・。事業会社に 1冊来てたような・・・」
「事業会社って?」
「こっちは郵貯銀行なんで・・。あっちの郵便事業会社のほうに・・今朝見たような・・」
と私を、ATMがおいてある部屋の隅の小窓に案内して、その小窓をあけ
「88箇所の切手集届いてたろ?」と顔を見せた女の子に言った。
この小窓って、民営化する前 確か時間外の窓口だったよな・・。
女の子は きょとんとしてる
「いや・・わからないです。」「上へ聞いてみな?確か1冊きてたような気がするから・・」
で 女の子は奥へ・・
私は、そのまま小窓の前で ボーっと待つ・・。一応 本局だからね・・これでも。
4.5分たっても動きがないので、小窓から中を覗くと、あの年配の偉いさんが 女の子に切手集らしきものを渡してた。
自分で探しに行ったほうが、早いということなのね・・と思ってたら、振り向いたその女の子と目が合ってしまった。
「・・・・」
なんとも言えない笑いを浮かべた目で
「領収書要りますよね?」
「そうだね・・・」「・・・・」
またなんとも言えない顔をする。
「・・・まだ、売れるようになってないんですよ・・・これ」
と切手集を手に、POSの機械を指差す。
「・・・・・」笑うしかないね・・こういう場合。
で 待たされること10分ぐらい・・データを入力するお兄さんが来て やっと、買うことができました。
まあ、しかし民営化・・大変だねえ。。というか唖然とするところもあるなあ。。
▲これが「ふるさと切手 四国88箇所文化遺産 切手集」
アコーデオン仕立ての納経帳仕上げになっている。
表が 88箇所をそれぞれ写した 5シートに分かれた切手。
全部で80円切手が90枚。
88箇所なのに 90枚ということは 後の2枚は・・
弘法大師像と弘法大師が若いとき修行した 室戸岬の神明窟。
裏が 88箇所の解説書になっている。
限定8800部 発売。
で 88箇所にちなんで 8800円
買ってきたこれを見てかみさん
「ついに、はまりましたか・・はまると思ったけど。。」と
「歩き遍路」カテゴリーアーカイブ
「歩き遍路」3回目
これだけ気温が上がってくると、帯状疱疹の痛みもずいぶん和らいできて、時折ピリピリと電気が走るぐらいになってきた。やはり 日にち薬かなあ。
5月は バス会社の「歩き遍路」ツアーは、満席で・・・・。
皆さん、早くから予約するみたいで・・私のような、ちょっと先の目安がつきにくいものには、すぐあぶれてしまうみたいです。
で、どうしたものだろうかと思っていたら
「バス会社のルートをたどって歩いてみませんか?」と先のツアーで一緒になった人が、誘ってくれたので、二人で 昨日 「歩き遍路」に行ってきた。
「プランは、あなたに任しますよ!」といわれたので、2.3日前から、本やガイドやネットで調べてみたのだけど・・・
さすが、バス会社 なかなか個人では 行き難いように仕込んでる・・と感心させられるやら、
「これ、どうしろというの?」と困惑。
前回 10番切幡寺のすぐ下の 土産物屋まで歩いて 終わっている。
本来バス会社のツアーを利用するとここから歩き始めるのであるが・・・
そこへ行くにはどうしたら良いものかと地図とガイド本をひっくり返しながら、思案投げ首にらっめっこ。。
ネットなどでは 切幡寺前というバス停があるという風に書いてあるのもあったりしたのだけど、どうも今は 路線バスは走っていないらしい。
昔 子供のころは ツバメマークの国鉄バスがいたるところを走り回っていたのだけど、調べてみると 現JR四国バスの路線バスは なんと四国内は2路線しかない・・・。たった2路線 それも高知だったかな? 唖然としてしまった。それでも「JRバスのある風景」という写真募集のキャンペーンをやってるんだから、恐れ入り屋の鬼子母神・・
で、地元のバス会社がそれぞれ路線バスを走らせているのだけど、この10番切幡寺と11番藤井寺の近くを走るバスは見当たらない。かといって 切幡寺に車をおいて 11番行って引き返すなんて・・とんでもない芸当はできない。この10番 11番は 吉野川をはさんで 北と南にあるからその間 12キロあまりあるからねえ。。
結局 鴨島駅に車を置いて 切幡寺下の土産物屋まで タクシーで行って それから歩くことにした..
ちょうどこの日、吉野川市主催の「空海をたどるいやしの道」と銘打ったウォーキング大会が行われていて、10番切幡寺から11番藤井寺の平地コースと藤井寺から12番焼山寺までの山道コースの2コースのイベントがあって、その出発した後を追うように、歩き始めた格好。
10番切幡寺の山門は、妙に新しくて・・・。
で本堂までは、石段・・・。朝一の石段はきつい。。。333段もある・・。
すぐにひざが笑ってしまって、うそだろう・・今日一日持つのかいなあ・・不安だらけながら、しぶしぶ上る。
ひざがガクガク音を立てそうなのだけど、相方の手前、弱音を吐くわけにも行かず、早くも田植えの終わった田んぼの中を、吉野川の岸を目指して歩く。
吉野川岸から中州を通って、潜水橋を渡る。高知四万十では 沈下橋というそうな。。
これがねえ、中洲にあるから 意外とまっすぐな一本道なんで・・歩くの疲れる。。
で、吉野川を渡りきったところに 遍路小屋がありました。中で一休み・・
この小屋は、川側にはガラスが入っていましたが、反対側は格子だけ。。
でも、歩きには助かりますね。。
先に出発していた、ウォーキングのイベントに追いつき混じりながら歩く。ウォーキングだから、道々の要所には 道案内の人が立っているから、歩きやすい。
「助かるなあ・・・道しるべがいてくれて!」と案内の人に声をかけると
「そうでしょう!こういう日ばっかりだと 歩きの人も助かるのにねえ・・」と案内のおばさん。
藤井寺に着く、2時間半。ガイドブックの想定時間3時間半を 大幅に上回る。
「ひざがガクガクしたわりにゃあ・・早かったですねえ・・」と茶化す相方。
藤井寺の藤は、影も形もなく・・・
「4月の終わりぐらいかねえ・・いい時は・・五月の連休までかねえ、長くても、来年また、いらっしゃいそのころに・・綺麗だよ」と 納経所の書いてくれたおばちゃん。
来年も来る?歩きで・・・・・どう?・・
腹が減ったものの、食べるところもなく、駅まで下って食べようということになり、急ぎ足で降りる。朝 切幡寺を出て藤井寺を回って鴨島駅まで 約15キロ、駅前の食堂で昼飯を摂ったら、1時半を過ぎてた。
「今からどうします?」お互い思案。
今回は、バスツアーに参加できなかったので、基本的にはそれを追うのだけれど・・すでに大分疲れてきている。
「これねえ、次のツアーで焼山寺行くでしょう?でその後の寺は、どこでジョイントするの?」と相方。
「それがですね、その次の大日寺までが 2回に分かれてツアー組まれてるんですよ。だから今回は この2つを飛ばして 10番11番14番15番と回るようになってるんですね。で、ツアーだと藤井寺から13番大日寺の駐車場へバスで行って、お参りをせずに歩き始めて14,15といって、終わりになっていますね。・・・・どうします?」
気温は 25度を超えているから、相当暑くて二人ともばててる。
しかしこのまま帰るというのも、なあ・・。
しかし刻々と時間は過ぎてるし、食堂の畳に上がったら動く気がしない。
が・・
「どうでしょう?14番常楽寺へ行って、ここの駐車場へ車を置いて、15番までは700メートルぐらいだし・・歩いていって、逆に引き返して13番大日寺まで歩くというのは?・・これだと 5時の納経所の門限までには十分時間あるし、後は時間かけても13番まで歩けばいいわけですから・・」と私。
「うん、その方が、真ん中に車置くほうが気が楽みたいだなあ・・」と相方。
かくして、再び車に乗り込み 14番常楽寺へ。
ここは、なんか岩山の上にお堂があるみたいで足元が危ないことこの上ない・・3回もけつまずいて転びそうになった。
15番国分寺は、14番からは目と鼻の先で 大きな道路もなく、「歩き」じゃないへんろツアーの人たちもこの間は歩くみたい・・
お参りを済ませて時計を見ると、思ったより早い 3時半前。
「じゃあ逆うち、行きますか?」と相方
逆うちというのは、88箇所を1番から回るのではなくて、88番から回ることで、うるう年にこれをやると大変ご利益があるんだとか・・
でまた 14番へ向けて歩き始め、14番の下を通って13番へ。
途中で、「歩き」の人にすれ違う
「どのぐらいかかりますか?13番まで?」
「ここから3.40分かなあ・・最後大きな道に出ると遠いですから・・間違わないように」と歩きの人。
さすがに二人とも疲れてきたのか、杖を突く音が高い。
カシン、カシンと大きな音
「やけくそ?ですか?」「わかりますー」「へへ」
でまた、川を渡る。一宮橋と書いてあった。非常に風が強くて傘が吹き飛ばされそうだし、疲れてきてるからこたえる。
「案の定」というかなんというか、「歩きの人」がアドバイスしてくれたにもかかわらず・・・最後大きな道へと入っていってしまい遠回りしてしまった。
「13番から歩いて引返しますか?どうします?」と相方
どうもこの道路は路線バスが走っているみたいで、停留所がぱらぱらと・・
「5時前にバスあるみたいですねえ・・」と停留所の看板を見ながら私・・
「バスかタクシーにしますか?それルール違反になりませんよねえ・・」と相方。
やっと遠回りしながら、13番大日寺につく。
道路際に階段があって、びっくり・・・道路にへばりついてるような感じがする門で・・・。
いざ境内に入って、
「さあどうします?」「?」「お参り・・・・ツアーに参加するとすると、ここでお参りすると、次歩きで12番焼山寺から来たとき・・」と私
「ああ、そうか・・でも、せっかく逆うちで歩いてきたのに・・お参りして書いてもらいましょうや!次も参れば・・・別にそこだけダブっても・・・なんならまた、全部2回まわっても」と相方
かくして納経所へ。
納経所で 書いていただいた 掛け軸を乾かしていたら、相方がニコニコしながらやってきて
「乗せてってくれるって・・14番まで・・」
「本当?」思わず私も笑み。「誰?」
「おばさん二人づれ、門で待ってるから」と相方。
そそくさと軸を片付けて、相方と駐車場へ。
本州ナンバーの外車におばさん二人が乗っていました。
まあ、なんとこのむさくるしいおっさん二人を外車に、乗せてくれるんだからありがたい。感謝感謝・・これも、お接待なのかもしれません。
ホント助かりました。
かくして 歩いた距離 22.3キロあまり。。
今朝は、足がはれてるかと思ったけど、案外・・足も痛くなく。。
■今日の歩き
10番切幡寺下の土産物屋→大野島潜水橋→11番藤井寺→JR鴨島駅
車で14番常楽寺へ移動。
14番常楽寺→15番国分寺→14番常楽寺→13番大日寺
歩き遍路ツアー 2回目
今年のゴールデンウィークは、久しぶりに全休にして、親父の家の片付けをすることにしたが、昨日、かみさんと二人で昼から、たった三時間の片付けの間に、なんとゴミ袋15袋も使ってしまうほどのすごさで、かみさんと二人で顔を見合しながら。呆れるやらどっと疲れるやらで、それ以上は体にこたえるので止めてしまった。
やっぱりそれ見たことかと、今日は朝から右のまぶたがはれ上がり、帯状疱疹のぶり返しかと思うほどの頭チクチクで、今日の片付けは休みにした。
▲4月の27日に、2回目の「歩き遍路」ツアーに参加してきた。
今回は、前回の終わりのジョイント地点 小柿遍路休憩所から歩き始めて 6番安楽寺 7番十楽寺 8番熊谷寺 9番法輪寺 次のジョイント地点 切幡寺下の金山商店前までの12.7キロ
今回は出発地点が、前回より家寄りなので、バスに拾ってもらう時間も 1時間ほど遅く、朝ばたばたとすることもなく、インターへ行く。
参加者は前回より やや少なめ。
歩き遍路なのだけど、ツアーだから 先達が伴走者を兼ねてついてくれるのだけど、前回とは 人が違う。ということはペースも違うわけで・・・私などの普通に歩くスピードから比べれば、とても遅い・・・。前回ですら 遅めだったのに、なおさら遅い。
人の歩くスピードに合わせるというのは、非常に疲れる・・。前回、知り合った人も今回一緒なのだけど。まったく同じ思いなのか・・・
「これだけ、遅いと疲れますねえ・・今日は暑いし・・」と彼が言う。
その日は、風もなく気温も上がってた。
その上、この先達は お経も少し間延びしてて、合わすのに閉口・・
まあツアーだから、しようがないといえば・・
今回は まだ新緑とは言えないまでも、前回桜満開の下を歩いたころから比べると、若干華やかさは失われたものの、大分新緑に変わりつつあるのを感じながらの歩き遍路でした。
今回 印象に残ったのは 7番十楽寺の治眼疾目救歳地蔵と8番熊谷寺の美しさと奥深さでした。
治眼疾目救歳地蔵は 目の持病を抱える私には、びっくり。行って初めてあることを知りました。
小柿遍路休憩所
安楽寺
十楽寺。大師堂の階段の下に治眼疾目救歳地蔵があり、中を覗くと地蔵らしく 飴やキャラメルがお供えされてた。私も のど飴しか持ち合わせがなかったので、それをお供えしていたら
「私も のど飴なら持ってる」と居合わせた 女の子たちもお供えしていた。
時々、道中で 「四国の道」の案内板を見る。大分整備されてきてるなあ
今回、私の一番気に入った寺。8番熊谷寺
本堂横から大師堂へ上る階段。これねえ、左側一列で上ってるんだよねえ・・右側は 誰一人として上ってないのよね。この整然さというのには、びっくりしたし・・やはり日本人のなんというか・・根本を見たような気が・・少し大げさかな。。↓
よっぽど気に入ったのか、日ごろ自画像は撮らないのですが、シャッターを押してもらいました。歩き遍路なのに、意外と軽装・・
で、ここの納経所の脇の藤棚が、またきれいで、ぶどうの房のようでしたね。
納経所のある参道から、下ること300mぐらいのところに山門があるのだけど、これがなんともいい。
で 今回最後の法輪寺。
今回、人に合わせて歩くのが これほど疲れるとは思わなかったので、妙な考えが・・・またぞろ首を持ち上げつつ・・・
そろそろ 一人で行こうか・・・と
帯状疱疹と歩き遍路
歩き遍路に行ったから、帯状疱疹も良くなっただろう?
なんて、うまくいくと、
「ああ、やっぱりお大師様のご利益が・・・・」
という話になるのだけれど、そうは問屋がおろさないですね。
当たり前で、少しばかり歩いたぐらいでご利益があるのなら、苦労はしませんねえ。
どうも人間が天邪鬼なのか、帰ってきたとたん、ズキズキ頭が痛み、昨夜はこの断続的な痛さに悩まされ、うとうとしたぐらいで・・
でも、傍から見るとほとんど治っているように見えて、痛がるそぶりを見せると
「治っているように見えるけどねえ・・・」
「まだいたいの?気のせいじゃない?」
といぶかしげに見られてしまう。
いい加減、「仮病」を使っているように見られるので、そろそろ通常生活には、戻りたいのだけれどなあ・・
「あるき遍路」バスツアー
移植して退院できたら、「遍路」に行こう と思ってたのだけれど、なかなか体調の方が安定せずのびのびになっていた。
が、急に親父が死んで・・・やっぱり思い切って回ってみよう・・・と。
どうせ回るなら、歩きたいなあ・・と漠然と思ってたのだけれど、歩いて回るとなると、2ヶ月近くかかるらしい。帯状疱疹で頭ずたずた顔もずたずたでは、ちょっとなあ・・・と、
で、ふと目に留まったのが
「あるき遍路」バスツアー なるもの。
せとうちバス が主催しているツアーなのだけれど、主に日帰りで、出発地点まで送ってもらって、1日の歩きの最後の地点から バスで戻ってくるというもので、
「ああ、これならいいや」と 参加申し込みをして
昨日 12日に 1回目 行ってきた。
右目と頭は ちくちく痛んでいるものの、
「行けば何とかなるさ・・・」
と 眠い目をこすりながら、バスに拾ってもらうインターの指定場所へ行く。
行程は 一番霊山寺から歩き始め、二番極楽寺、三番金泉寺、番外 愛染院、四番大日寺、 五百羅漢を経由して五番地蔵寺、そして次回のジョイント地点 小柿遍路休憩所まで 14.5k 歩いて そこからバスで帰るという流れ。
遍路に行こうと 前から思ってたのだけど、遍路用品など全然準備してなかった。一番でそろえればいいか・・と 思いつつバスに乗車。
タイミングがいいというかなんと言うか・・・インターから乗ったのは、私だけで、そのせいか座席は一番後ろ。ところが隣に座ってた人が、このツアーを企画したバス会社の人で・・・
「全然、用意してないんですよ」と私が言うと
いろいろ、遍路用品とか納経帳とか軸も手配してくれ、バスの中で全てそろえてしまった。
この人は、この一回目と4回目の八十八箇所中最も難所と言われる 十二番焼山寺参りは、参加してサポートしてくれるんだとか・・で
で 一番霊山寺から あるき遍路 をはじめました。
境内には桜も残り、気温は暑くも無く寒くも無くで・・春に周り始めするのは 本当にいい。
本堂で お経を上げ、大師堂であげ、2回あげるというのも、初めて知りました。
昔ながらの 田んぼの間の遍路道をのどかに歩いていく
五百羅漢から 地蔵寺へ降りる道・・・
今日の歩きの最終地点 小柿遍路休憩所にて
14.5k 完走
▲ でも今日は、案の定足が痛い・・・