犬を探しに・・・・

 店に来る常連のお客の犬好きの人たちが、曼陀峠の犬の動画を見てしきりに
「そりゃあ、やっぱり会いにお礼を兼ねて餌を持って行ってやらんといかんのと違うか?」というし、昨日来た同級生なんかは
「お前意外と薄情なんやなあ?わしだったら帰ってきてすぐに餌持っていっとたけどなあ・・」と非難めいて言うので、今朝早く、かみさんと二人でいろいろ餌を持って、小雨降る中、曼陀峠で会った犬「のら」を探しに行ってきた。

 「のら」と出会った七田の上の2.3軒あった集落のはずれを目指すのだけど、軽四で来たのが正解。境目トンネルができるまでのそれが本道であったはずの旧道に入り、途中で軽四が一台やっと通れるか通れないかの脇道の農道を入り急な山道をエンジンをうならせ登る。15分ほどで山の中腹の集落につき、出会った道の分岐点周辺をうろうろする。それから少し遍路道の方に入りうろうろしたが、「のら」の気配はなく・・・
 「えさでも置いて行ってやろうか?」とかみさんに言うが
「ここまでおりてくるかどうかもわからんし・・・・。だいたいそんなもんよ。。ああいうことは、歩いて初めて出くわすもんじゃないの?探しに来ておったら・・それこそ変でしょう?」
「・・・」確かに、そうかもしれない。。探しに来て出会えるような事なら・・別に感嘆するようなことでもない・・か・・動画を周囲の人が見て感嘆するのだから会えないのが当たり前か・・・。

 「この辺りまでぐらいは、餌探しに降りてきてたのかもしれないね・・その時・・。そのうち、誰か歩き遍路の人が、この曼陀峠への遍路道で会って書いてくれるかもしれないから・・」
とかみさんは、慰めてくれたが・・・。

定期診察

 昨日、定期診察。
年のせいか・・日ごろの鍛錬のなさなのか・・今頃歩きの疲れが出て、少々体がエライのであるが、この定期診察の結果でまた歩きに行くか?どうかの様子がわかるので・・。

白血球の高さは多少もどりつつあり、クレアチニンの数値も高いながら前回と変わらず、歩きの影響は特に見られなかったので、ホッとする。
 ただ尿酸値は、9.6とまたもや上昇。
「薬増やしますかなあ・・」と担当医
「けっこうな量の水分は採ってるつもりなんですがねえ・・・」というと
「白血球もずっと高め出し・・・今回は少し下がりましたけどね・・・」と担当医
「白血球が高いと、だいぶ影響するんですか?」
「ン?まあ・・白血球が高めということは血液の組織が壊れてるということだから・・やはりいろいろ影響してくる・・ね。。」ということで、尿酸値を抑える薬を増やしてもらって帰ってくる。

  今回は、診察室の中に医学生もいたので、ベッドに横になった時にお腹のヘルニアの話を少し・・・
 「手術で、お腹の筋肉が両側に離れて、中の腸が表面に出てきて・・こんなに膨れてるんだよ。触って確認してみて・・」と担当医が医学生に教えている。
 医学生は、そーっと触るんだけど・・・その仕草がおかしくて・・・・珠には、診察室でまじめくさった話をするより、笑いをかみ殺すというのもいいねえ。。

 まあ、とりあえず歩きの影響は、目に見えて出てこなかったから・・また、機会を見て行こう!

▲血液検査の結果
白血球 8500 CRE 1.58  尿酸値 9.6 BUN 28

歩き遍路 秋編 その2

 10月15日、当地は秋祭の最終日でしたが、歩き遍路に行った。といっても、ショートショートな歩き。連続で行くのは、ちょっと気がひけたので、体力的に。。それでも気温が少し下がり絶好の歩き日和だったので、急きょ知人を誘って歩くことにした。

コースは、前回打ち終わりの観音寺駅から、68番神恵院69番観音寺70番本山寺を参りみの駅までの17.8キロ。
距離が短いので朝ゆっくりめで、家を出て観音寺駅へ。おりしもこの日は、観音寺も秋祭りの初日で駅前には太鼓台。賑やかな太鼓に送られて観音寺駅を8時半過ぎにスタート。街中を抜け琴弾公園の八幡神社の横から参道に入る。
 68番神恵院69番観音寺は、同じ敷地にあって横並びにある。

神恵院の本堂は、少し変わってて、このコンクリート造りの門のような建物の中に入った中に木造を模した本堂がある。61番香園寺より、ずーっとマシだけど・・・やはりコンクリートに囲まれると暖かさには、チト欠ける気が・・・。

この神恵院の隣が観音寺。。納経所は一つで賄っている。納経料は、それぞれ納めるから・・あたりまえなんだろうが・・違和感あり。

こちらが観音寺↓

1日の歩く距離をセーブすると、気持ちに余裕が出るのか・・境内にいた猫と少し遊んで、70番本山寺に向かう。

財田川沿いの道を、小一時間ほど歩くと本山寺の五重塔が見え出し・・。

本山寺は、久しぶりに見る五重塔があるきれいなお寺らしいお寺。

ここは、幸いにも団体のお遍路さんたちがいなかったので、ゆったりお参りができた。

で、次の71番弥谷寺の近くまで歩く。時間はたっぷりとあるので弥谷寺まで歩こうと思えば軽く歩けるのだが、弥谷寺まで歩くと次の区切りの按配がちょっと悪いので、手前のみの駅までというのが今回の歩き。

高瀬の手前の農道で犬を連れて散歩中のおばさんに、ジュースのご接待を受ける。
今回の秋の歩き遍路では、どうも動物づいてるかも知れないなあ・・・。本山寺でもソフトバンクのカイによく似た真っ白のシバ犬を連れて職人が木の手入れしていて・・近寄ったらずいぶん吠えて歓迎してくれたしなあ・・。

 と、帰ってきて、たまたま店に来ていたお客さんに話すと
「多分・・絶対今度は、イノシシに出くわすとおもうなあ・・88番いくまでに・・」
 と言われニヤリとされた。

 実は・・ホント・・それ、気になってる・・

▲GPSロガー手元に戻ったので持っていく。
意外と歩いてないようで歩いてるんだなあ・・これが。。
 
 観音寺駅より 本山寺 経由 みの駅 までのログ

歩き遍路 秋編その1 曼陀峠遍路道の道案内犬 「のら」

 昨日 10月11日に 5か月ぶりの日帰り歩き遍路に行ってきたのだけど、多分というか今後二度と経験はできないだろうという出来事にあい、いたく感激した。そのお話を・・・

5月の連休明けに歩き遍路に出て熱中症になり2週間余り入院。やっと担当医にあまり無理しないで行くならとOKをもらい機会を待っていた。最近の山はイノシシの出没も頻繁で、だいぶ用心をしていたのだが、少し涼しくなり天気も回復したので知人と行くことにした。二人いればイノシシも何とかなるかもしれないし・・・・・この知人は、私が入院中 「回復するまで待ちますから・・」と言ってくれて、先にも進まず・・待ってくれていたのである。

 66番雲辺寺 67番大興寺 を回り観音寺駅までというのが、予定だった。

退院上げに徳島県と愛媛県の県境の境目トンネルの手前の七田というところまで歩いていた

 65番三角寺から66番雲辺寺までの遍路道は、三角寺を出て 別格椿堂を参り 境目トンネルの手前まで来て、最近の遍路はこのトンネルを通り徳島県佐野の民宿岡田屋に泊り、翌日雲辺寺へ、というのが一般的なコース。が本来、一番古い遍路道は、七田から左へ曼陀峠遍路道に入り雲辺寺を目指すのである。で、この曼陀峠遍路道をどうしても歩きたくてこの遍路道をあるくことにして、知人と二人、朝6時半過ぎにこの遍路道の分岐点まで、かみさんに車で送ってもらった。

 曼陀峠遍路道に入ってすぐに、急坂となり一気に国道を見渡せるほどの高さまで登る。

この急坂を登りきると軽四が一台通れるぐらいの舗装された農道に出る。
そこで1匹の犬に出会う。最初近くの民家の飼い犬かと思ったのだけど、ずっと私たちの周りをうろうろしながら、前になり後ろになりついてくるのである。そのうち帰るだろうと思ってたのだけどなかなか帰ろうとしないので首を見ると、首輪をがない。
 「野良犬かもしれんなあ、この犬」と私
「どこまで付いてくるんかねえ・・」と知人も相槌。で名を「のら」とつける。

 ところが、舗装が終わりうっそうとした遍路道に入るなり、「のら」が前を前を歩きだし先導してくれる。道案内である。。

道案内の様子を、動画で撮ってます。ところどころ崩れかけた遍路道を「のら」が行きつ戻りつしながら、「大丈夫だよ」と言わんばかりに尻尾を振りながら私たちの方を振り返りながら先を歩いてくれるのです。

で、結局この人懐っこい「のら」は、雲辺寺本堂の真下まで案内してくれた。この間の距離約10キロ、時間にして4時間半余り・・・。途中1回「のら」は草むらの水たまりで、水を一回飲んだっきりである。その時、私は飴と弁当を持っていたのだが、弁当をやるわけにはいかず飴玉をやったのであるが、バリバリ音を立ててあっという間に食べた。多分「のら」は、曼陀峠遍路道を上がってくる数少ない歩き遍路の道案内をして、えさをもらっているのかもしれない・・・。私たちが本堂で参拝を終え下に降りてくるともう「のら」はいなかった。ロープウエーで上がってくる参拝客に追い払われたのかもしれない。それから大興寺を打ち、観音寺駅まで歩いて帰ってきたのであるが、道々「のら」のことが気になって・・。

七田までの10キロを無事帰って行ったのだろうか?・・・飴しか与えてやれなかったので少し胸が痛み・・・帰ってかみさんに話したら
 「私だったら、弁当の半分やったかもわからんし・・・・。その「のら」は、ひょっとしたら、弘法大師のお使いだったかもしれんで。」と。

 確かに、「のら」は、お大師さんのお使いだったかもしれんなあ・・雲辺寺まで一度も地図を見ることもなく、「のら」の後をついて行っただけだから・・・・

 たぶんもうこの先二度とこういう経験はできないだろう・・・し、歩き遍路した中でも いたく感激した記憶としてずーっと残っていくだろう・・・ひょっとして、お大師さんの化身のようだったかもしれない思いととともに・・私の脳裏に・・。

曼陀峠遍路道の県境にて

曼陀峠を抜けて徳島を望む

雲辺寺本堂に到着・・・・ここまででした 「のら」 とは・・・

雲辺寺は、相当きれいでずいぶん整備されてました。

12時前に雲辺寺を出る。67番大興寺まで9キロあまり・・・。下りだから、2時間余りあれば十分だろうとタカをくくってたところ、あにはからんや・・・ずっときついくだりで何と3時間余りかかってしまった・・・・。

大誤算で、大興寺に着いたのは3時を回ってた。。

で、3時半過ぎに寺を出たものの、二人とも5カ月ぶりの歩きだったので、この時間帯になってバテバテ。。

観音寺駅に着いたのは、6時をゆうに回ってたけど、今回の歩きは 「のら」の印象が強くて・・。

▲気分良く帰ってきたのだけど、今回歩いたのは約26 7キロぐらいだろう・・。いつも持ち歩くGPSロガーを知人貸してたので、IPHONEのアプリのITRAILというロガーをつかったんだけど・・・・これがひどくて・・バッテリーの消耗が激しくて雲辺寺の手前で電源を切る始末で・・・そこまでしかログが取れてない。

  雲辺寺への道 曼陀峠遍路道

 今回は、野良犬だったけど道案内してくれた 「のら」 に感謝、感謝!

右目

 目薬がなくなったので、眼科へ行く。
前回空いていたのは、何だったんだろうか?・・・。メチャ込んでる。

久しぶりに診察に来たと思われるおっさんが、ぶつくさ言っている。
「どうしたんや?これ?こなに込んでなかったろうが・・?前やか、いつ来てもガラガラやったやないか・・・どして・・・まだ待つんかよ!」
おっさんの隣に座ってたおばちゃんが
「あんたなあ、いつから来てなかったん?この四月からかわったんよ・・!月、水、木の三日だけ、それも半日しか診んようになったんよ、ほんで前からいた先生はこの水曜日にしかこんようになったけん、このありさまよ・・・、ほかの日はすいとるみたいやけど・・」とおっさんに。
「なんじゃそりゃ、。。前から知っとったら・・・・」
 他へいっとったのに・・・・と言いたかったのだろうが、それ以降の言葉も発せずあきらめ顔で診察室をみただけで、黙りこくってしまった。。

 2時間半待ちの3分診察。
 相も変わらず
「右目は、まだ炎症が少しありますねえ・・」と。毎回同じお言葉なので
「みぎめは、これ以上良くならないのでしょうか?」と問いかけると
「あるといっても、ほんのわずかですよ・・」とストーレートには返答せず。。

 まあ、たぶん良くなることはないのだろうけど・・・。
 目薬をもらって帰ってくる。。