思案しながらも、8日の土曜日に、歩きに行ってきた。
なんというか・・・日ごろの行いがよいというか・・・朝から、というより前夜から雨でした。
「晴れの日ばっかりに、行っても修行にはならんでしょ」と、バス停まで送ってくれたかみさんが、ニヤリとしながら言った。
「それもそうだなあ・・・」といったものの、晴れてるほうがいいわなあ・・。
前回のジョイント地点、小松島の国道沿いのローソンから歩き始めたのだが、雨は一向にやむ気配もなく・・・気温も低い。
ポンチョ着て雨の中を歩くというのは・・・学生時代以来で、最初のうちはなかなかなじめなかったのだが・・幸いにも風がなかったせいか、体にまとわりつくことがなかったので、直になれて
・・・これなら何とか 一日歩けるかも・・・と
雨の中歩くのにうんざりしはじめた頃、18番恩山寺手前で「義経上陸の地」という碑をみつけ・・
「へー、ここに上陸したんか・・」と先達に聞くと・・あれやこれやと教えてくれ、四国にいながら屋島しか・・記憶になく、へええというか・・知らなかったことを発見できて、歩くのも悪くないかと・・・
恩山寺についたごろが、雨の一番ひどい時で、お経上げるのにも四苦八苦。その上時間帯が朝10時ごろだったので、2.3台の観光バスの団体お遍路さんたちと出くわしたものだから、狭いお堂前で雨をしのぐラッシュとなった・・
面白いもんですねえ・・・テンポの違うお経があちこちで、少しずつ遅れながら輪唱のごとく、唱えられるのは・・・
恩山寺を出ると、「義経ドリームロード」と名のついた山道を通って、19番立江寺を目指す。
「義経ドリームロード」は 小松島市内の 義経ゆかりの地10キロをめぐる道だそうで・・・
義経は 釈迦庵から恩山寺へ上ったそうなのだけど、遍路道はその逆のコースとなっている。
で ---また、坂道かよ。。---と、いやな気しながら、雨でぐじゅぐじゅする義経ゆかりの「弦巻坂」を登った。
意外と登るというほどの高低差もなかったので、皆に遅れることなく付いていけてほっとする。
それから止むことなく降り続く雨の中、仏足跡のある釈迦庵、お京塚を経て立江寺へ向かう。
釈迦庵あたりまでは、山道であったが、後はあまり起伏のない道だったので、少々小降りになりつつあった雨にも助けられて、なんなくクリア。。
後は 次回のジョイント地点 20番鶴林寺ふもとの参道の民宿前まで歩くだけ。。
歩くだけなので気楽に歩いていたら、最後手前の接待茶屋で、同行していたおばさんに声かけられた。
「その、ポンチョいいですねえ・・・ずっと朝から気になってたんですけど・・・どこで売ってるの?」
「これですか・・?これ、自転車用なんですよ・・長いでしょう?ズボンあまりぬれないんですよ」と初めて使ったんだけど・・教えてあげる。
「そうでしょう?ずっと見てたんですよ・・それいいわね・・」
と生地を触りながら、おばさん。
「どこで売ってるの?通販か何か?」
「いえ、そこらのスーパー」
「そう・・じゃあ、探してみみよう・・・でそれは?」
ずっと話する間、私がイヤホンをはずしてたので、どうもそれも気になったようで・・
で私が、ポンチョの前を捲り上げて見せると
「あれまあ・・・それ・・ipod・・?」とそのおばさんの連れの女性。
でその女性、呆れ顔で
「聞きながら、歩いてたんですか?・・・遍路もかわったわねえ・・」と
「そうなんです・・不謹慎きわまりないですが・・・」と私。
かくして今回は、さほど疲れもなく 18キロあまりを歩いて帰ってきた。
気温が低かったのと、大半が平坦路だったのが良かったのだろうが・・
次は 鶴林寺と太龍寺だからなあ・・・どうなることやら。。
気温と・・・
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