本なの?

本なのか手帳なのか?・・・
「鉄道の旅手帳」という本? を知人からいただく。
副題に 乗った路線をぬりつぶしてつくる自分だけの旅の記録 と書かれており、確かに線路を塗りつぶせるようになってる。巻末には旅の記録とメモのページがあるから 本?なのかどうかは?
だけど、これは面白い。。ぱらぱらとページを捲ってみると、ほとんど乗ってない線が多く、この全国に渡る線を乗りつぶすことなどできないなあ・・と。ただ、元気であれば、死ぬまでにまだ相当乗れるなあ・・と興味がわく。
計画線や廃線なども収録されており、特に気になるのは鉄道連絡船。
残念なのは、この本には乗ってるけど青函連絡船には乗っておらず、乗っておけばよかったなあと・・。つくづく思うのは、廃線がすごいスピードで増えているなあと・・実感。

本・・だまされる視覚 

闘病中から 眼が少しずつ悪くなっているのを否応無く 自覚してきたのであるが、最近また少し悪くなったような気がする。。
インターネットの中に

というサイトがあり、すこし興味深い本があったので、ここで献本された本を読んだ。
「だまされる視覚
  錯視の楽しみ方」 北岡明佳 著 化学同人
 と言う本なのである。
 
著者は 大学の先生で 『北岡明佳の錯視のページ』という HPも開かれている。
 
 錯視とは何かと思いながら、パラパラと読み始めたのだが・・
 「なあんだ・・あの事か・・・」とすぐ気がついた。
 昔、学校で クソ面白くも無い授業を受けているとき、黒板など見向きもせず教師の顔も見ず、机の上に上体をかぶせながら、隠すように鉛筆でノートに 丸や四角、線などを引き、塗りつぶしながら・・・ああでもない こうでもない・・と図形を描いて暇つぶしていたことを思い出し、
 「そういや、いろんな見え方してたなあ・・・」と・・
 同じ大きさの図がちがっって見えたり、平行に引かれてる直線が傾いていたり、動くはずの無い図が動いて見えたりした覚え・・がある。
 この本は、なぜそう見えるのか?という事を、いろいろな事例をふまえながら、その図形を解説、解き明かしてくれているのだ。
 錯視とは 脳に勘違いを起こさせてそういうように見せているということなのだけど、こういう図形を見ると 以前から妙に頭の隅に、居心地の悪い感覚を抱いていたのであるが、
 
本書の解説を読むと
・・眼の動きが、それを違う状況に捉えているのか・・
 とおぼろげながらわかってきた。
 ただ残念なことに、私の目にとっては、少し負担が重くて
 ・・静止画がなかなか動いてくれなかった・・
 虹彩炎で 眼球の動きの鈍い上 視野も狭くなりつつある私にとっては、なかなか再現できない現象であった。
著者も
 

「・・・錯視が書いてあるとおりに起こらなくても異常ということはないので、心配しないでいただきたい。・・」

 と言われているので、個人差が出るのもしようがないところか・・
で、読みながら パソコンの片隅にしまっていた ドローソフトを出してきて、ちょっと作ってみた。
 白と黒を使った図形 カフェウォール錯視というのだそうだけど
長方形を使ったものを ”幼稚園錯視”と呼ばれるらしいのだけど、私の作図したものは、当然それ以下のレベル・・さしずめ 『乳児園 錯視』程度というところかなあ。。
SAKUSI01
 先生の書かれているとおり 平行で正方形を交互に並べているだけですが、左側に すぼまっている様に見える。
上図と下図は 同じなんだけど 塗り方を変えるだけで 下の方が変化がきついように見える。
 輝度の差なんだろうなあ・・
 
 と 簡単そうに見える上の図でさえ、私など悪戦苦闘で書いたのでしたが、本書には ありとあらゆる錯覚 否 錯視が起こる図が収納されており、「えっ、こうすれば トリック画 が 作れるかもしれない」と 思わせてくれる本でもある。
 また、眼の調子の良いときに、描いてみようかなあ・・も一寸複雑なものを・・
だまされる視覚 錯視の楽しみ方 (DOJIN選書)

Amazonで購入livedoor BOOKS書評/サイエンス

頂いた本

知人に 「がんの仕組みを読み解く」
 副題 がんにも個性があった
 サイエンス・アイ新書という ソフトバンク・クリエイティブ が出版している。という本を頂いたので 4.5日前から読んでたのだが・・・
 
読み始めてすぐに この本は 誰を対象にしているのだろうか?という疑問が 沸き起こった。
 筆者は 北大遺伝子病制御研究所 凖教授だそうなのだけれど・・研究者の執筆した独特の難しさで 私のような凡庸な闘病者には きわめて理解しにくい。まあ これが医療関係者向けに書かれた物(?)と 解釈すれば 理解しづらくても無理は無いのだが・・・。
 どうも医療関係者向けに、書いたものとは思えない節があり 戸惑ってしまう。特にそれが顕著なのは 巻末にQ&Aを 設けていること。この Q&Aは どう見ても 一般素人向けに 書かれており、
 「なあに この本?」と思ってしまう。
 そして このQ&Aには
 「ええっ?」と思うことが書かれてあった.

Q8 進行がんが 自然に治ったという話を聞いたことがありますが そのようなことは起こるのでしょうか?
 
A
 起こります。
 <中略>  ただし、非常にまれな現象です。 <中略>

と書いてある。この筆者 それまで 非常に科学的な用語で論理的に いろいろ解説しているのだが、 ここでは 「非常にまれ」 という ただそれだけの表現を使っており 本文から比べると科学的とは言いがたい。
 これは 非常に危うい表現でなかろうか?・・・「非常にまれ」がどの程度の確率なのか ここでは 書くべきだろうと思う。
 100万分の一 なのか 一千万分の一なのか 一億分の一なのか 一兆分の一 なのか それとも 一テラ分の一なのか・・
 起こりえる と書くなら当然書くべきだろう? じゃなければ 読んだ人は 誰しも治るかもわからないと 思うにきまってるからなあ。。
 まあ この本を読んで おぼろげながら わかることは 遺伝と遺伝子は違うということぐらいで・・・。
 以前 読んだ本
 
「心配しないでいいですよ 再発・転移悪性リンパ腫」
 とは 全く異質の本 であった。

google ブック検索

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英語版だけだったのが、日本語版がでたそうで 国内の 主な書籍の中身が たち読み できるというので 早々 使ってみた。
 beta版 なんだそうですが http://books.google.co.jp/
 立ち読みできるとしたら 私などには 何が便利か?となると、当然病気のことが、チラチラと読めること。特に 田舎に住んでると そういう種類の本には 絶対お目にかかれないから・・・
 というわけで、「悪性リンパ腫」で 検索してみると、続々と 引っかかった。
bookkensaku
とまあ、こういう風に 立ち読みができる・・
写真とかイラストとかという 画像中心の本などは ちょっと見でも参考になるから、重宝するかもしれない。。

久しぶりに本を・・

久しぶりに 本を読む

真興交易(株)医書出版部 という 私などの素人にはあまりなじみのない出版社から出ている本を、読んだ。
著者は 癌研有明病院化学療法科・血液腫瘍科部長 畠清彦先生
 悪性リンパ腫に関する本は 私など患者が読めるといえる本は少なく、あっても 専門的だったり、白血病に関し書かれてる本の中に 付け足しで書かれてるような感じが多く いささか物足りなく思う本が多いのですが、この本は 悪性リンパ腫だけに関することのみ 書かれてるので、非常にありがたい。
 私など、再発・移植をしたものにとっては 非常にわかりやすく病気と治療方法等の解説がされており、当時ドクターや主治医が説明してくれたことの詳細が いまさらながら理解できて うれしい。
検査の解説も 血液検査からgaシンチ、pet,生検 ありとあらゆる科学治療法の解説までされており、こんな本があるのか とびっくりしました。
 
書下ろしが 今年3月ですから、情報も比較的新しく、巻末には
有明病院の 
悪性リンパ腫:非ホジキンリンパ腫 と 
びまん性大細胞型リンパ腫の治療 
という 解説書が添付されているという 念の入れようで
悪性リンパ腫の闘病をしている人にとっては 一読に値する本でなかろうかと驚嘆した次第・・