プロローグとプロフィール

10年ひと昔と言いますが・・・悪性リンパ腫を発症したのは、もう13年も前の 2002年の春でした。
 このころ、今治から尾道を結ぶ しまなみ海道が開通(一部は高速化されてなかった)して間もない頃で、しまなみウォークという橋を渡ってしまなみ海道を歩くというイベントが毎年5月の連休に開催されていました。最近は少しかたちをかえて、秋開催になってますが・・。
  で この年 今治側からのこのウォーキングに私は、参加する予定にしていました。

 事が起こったのは そのウォーキングの前の日のことでした、夕食後急に左胸の下あたりが、きりきりと痛み始め一時七転八倒しましたが、時間がたつにつれ、痛みも薄れ、手で触っても痛くないので、 せっかくエントリーしたウォーキングをキャンセルするのは惜しいので、途中で痛くなったら止めればいいやと思い、翌日参加したのですが、歩くと ちくちくとは痛むものの 腕をグイグイ動かしても飛び跳ねてもそんなに強烈に痛くなく、なんなんだろう?といぶかしく思いながらも無事完走したのです。

  それで、翌日、かかりつけの町医者に行きCTを撮ったのですが、異常がなく、医者が言うには『筋肉痛じゃないの?』と湿布薬をくれ、2ヶ月ほど湿布薬を張り続けたのですが、 痛みがますます増すばかりで、さすがに我慢しきれず、医者に言うと、造影剤を入れてCTを撮り、エコー検査を実施。医者は、エコー検査の機械を操り始めてほどなくして 『奥さんと夜来ますか?』と言う・・。

 で、夜、妻と恐る恐る医者のところへ行くと『悪性リンパ腫』ですね。。脾臓に腫瘍の大きいのが2.3あります。どうします?がんセンターでもどこでも紹介しますが 』と言われ、目の前真っ暗、頭の中真っ白。
<どうするも、こうするも・・・・>選択肢なんかあるわけもなく、この医者が元勤務していた 近くの総合病院へ入院。即手術となりました。
今考えると、これが良かったのか悪かったのか・・? 
結果的には 今生きているわけだから・・・良かったのか?・・なあ

脾臓はこぶし大に膨れ上がり、それが腫れる時に横隔膜が押し上げられあの強烈な痛みを生じさせていたのでした。でも、判ったときには、すでに遅しというわけで・・・・。 で結局、脾臓を摘出、小腸の一部に癌がありそれも摘出。その上背骨の横にもあったとかで、それも摘出。続いて、左わきの下にもあり、それも摘出。無残にも4箇所摘出されました。忘れもしない2002年の7月の終りでした。
夏だったので,お腹の傷口が膿み、塞がるまで、思ったより時間がかかり、化学療法を始めるのが少し遅れましたが、chop療法で計8回,2003年2月まで行いました。

当時私は、この病気・・・というより病気そのものに対して無知で・・医者任せでしたし、医療機関のレベルとか大学病院とか地方の病院とかガンセンターとか専門病院とか全く関心もなく無頓着なものでした。
それから2003年2月以降 順調に日常生活を送っていたつもりでしたが、6月の定期健診で、肝臓に癌(当時の病院での診断)ができているとわかり、再発治療という事になり、大学病院を紹介して頂き、転院することになりました。

この時初めて、私の病気は 普通の田舎の病院では治らないのか?と 気がつきました。。
 遅い!遅い! 自覚でした。
その時から 助からないかもしれない病気なら・・・とホームページを開設して日記を書き始めました。

  すぐに転院するつもりでしたが、大学病院に空きベットがないということで待たされているうちに、7月の半ばから、連日39~40度の高熱が出て、以前の病院に再入院。結局、熱が収まらないまま大学病院に転院したのは,8月の中旬になっていました。
  この時、見送ってくれた当時の医者は、妻の「大学病院へ行ったら、治りますか?」という問いには、答えなかったそうです。移植して一年ほどたったころ、妻が話してくれました。

結局、大学病院のベッドの空きができ 転院したのは お盆前になっていました。。その後大学病院で、リツキサンを絡めた各種の化学療法と放射線治療の後、自家抹消血幹細胞移植を経て現在に至ってます。このブログは、幹細胞移植後退院して書き始めたものです。

                  (2015年5月)

  • プロフィール
  • Name   蹄鉄    ■ 病名    びまん性大細胞B型リンパ腫  :病期 : Ⅲb
  • 治療している病院   近くの大学病院 血液内科   ■ Birthday   1952年  
  • Home    四国のほぼ真ん中    ■ Family    妻、子供3人、牝犬1匹
  • Work   少しずつ仕事してます   ■ Blood type    B型
  • Hobby    2010年12月 歩き遍路 結願。再び歩きに出ることをこそっている毎日だけど・・ちょっと足の具合が・・イマイチ。当たらない競馬。

 

 

最近の投稿

眼瞼下垂の話

去年の暮近くに、眼瞼下垂の手術をしました。

目は、ずっと以前から悪くて大学病院に悪性リンパ腫で入院以来、そこの眼科でずっと診てもらっています。

それ以前も、20代から視力以外に見えにくくて(視力はもともと学童時代から悪くてメガネをかけていました)個人病院の眼科、地域の総合病院と受診を続けていてのですが、悪性リンパ腫になって以後は、前述通り転院した大学病院で。

で、その後大学病院で両目の白内障の手術してももらいました。

ただ、見えにくさは相変わらずで・・・・。

そしたら、担当医が「眼瞼下垂の手術をしたら、だいぶスッキリ見えるようになるかもしれませんよ。」とおっしゃってくれたので、することになりました。

その模様は、次回

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