歩き遍路 回顧 その3

翌週の3月29日日曜日、再び歩きに行く。
高知は、ここ2.3日が桜のピークだろうと思い、今歩き遍路してないと何のための春?と・・少し天気が悪そうだったけど、出かけた。
 31番竹林寺から33番まで雪蹊寺までの予定。市内なので距離的には近い。
34番種間寺まで行ければ行きたかったのだけど・・・・帰りの公共機関がない。種間寺の近くには春野役場があるのだけど、バス会社に問い合わせたところ土日祭日は路線バスが走ってないとのことで・・うそーと思ったけど、路線バス会社の疲弊を考えれば当たり前かもしれない。逆に平日にまだ走っているほうが凄いのかもしれない。。
 ということで雪蹊寺のほうは、近くの長浜まで便があるということで、雪蹊寺まで歩くことにした。
 例のごとく始発の土讃線に乗る。
大歩危駅の桜が綺麗だったので、パチリ。

しつこく新改駅で、最後尾の車両より

土佐一宮駅から南下、五台山中腹の竹林寺に向けて歩き出す。
遍路道はメイン道から1本東側を上る。細い道にさしかかろうとしたところ、上のほうから大きな声が・・
「お遍路さん、お遍路さん!」と、振り向いて上を見ると、道側の二階家の二階のベランダで洗濯物を干してたおばさん。
「道わかる?」
「いえ・・・」
「突き当りを左だから、・・左」
と大きな声で教えてくれる。
歩いてて困るのは、大きな道から小路へ入るときで、これが一番迷いやすい。視界が無くなるから・・。教えてくれるとホント助かる。
この五台山の遍路道、曇り空だけど桜と市街が見えて綺麗である。

で、遍路道を登っていると途中で
「ここから先は、私有地につき通り抜けを禁じる。お遍路は許可」というようなことを書いた立て札があって驚いた。この立て札を撮影してないのが残念なのであるが・・・。この道は牧野植物園の中を通るようになっており、植物園の中をぶらぶら見ながら竹林寺へ。竹林寺は牧野植物園の正門前であるから、いわば中を突き抜けてくるわけである。

竹林寺の五重塔は、高知県唯一だそうで・・・ひとつしかないと、団体の先達が言ってたのを聞いてちょっとびっくり。

竹林寺から32番禅師峰寺へは、小高いひとやまを越え、直前から遍路道を真上に上がる。
境内は比較的狭い。


33番雪蹊寺へは、西に向かってほぼ一直線に歩く。浦戸大橋を渡るルートもあるけど、やはりここは種崎の渡しだろうなあ、やっぱり。1時間に1本なので、それにあわせて早足早足。
 渡しといっても小さいフェリーなのだが、「渡し」という響きがいい。無料。


長浜に渡り、古い町並みを突っ切ると雪蹊寺。
ここも隣が神社。

門の横に 「世界遺産・・・」という看板があるのもなんともなあ・・。風情がそがれるよなあ。。
長浜出張所からバスではりまやばしのバスターミナルに戻る。バスターミナルというよりバス停なんだけどね。。
 ここでハプニングがあり。。
帰りの高速バスを待ってたら、外人のお遍路姿の夫婦が来て、バスを聞かれてしまった。歩いていると外人のお遍路さんによく会うのだけど、今まで会った人たちは、片言でも日本語を話すんだけど、今回はまったく英語だけで・・。こっちの遍路姿を見て、こいつならわかるだろうと踏んだらしく・・
 32番禅師峰寺へ行くには、何番のバスに乗ったらいいのか?らしきことを聞いてくる。さっき行った寺だけど、こっちは地元の人間じゃないから、バス路線のことなどわからず・・・しようがないから近くの地元の人に聞くも、マイナーなバス停など知らないよなあ・・。そのうち高速バスが来たので、地元の人に押し付け帰ってきた。あれで88箇所周っているんだから、外人て、度胸ある・・とかんしん。。
 今日歩いた距離20キロ弱。
これからの道中が問題で・・34番種間寺 35番清滝寺 36番朝青龍の青龍寺から 後は 窪川 足摺岬までお寺が飛ぶ。。
どうしようかなあ・・どう行こうか・・思案。