金剛丁寺の納経所で、親切にも簡易地図をもらったのだが・・・
これがねえ・・田舎の山畑の中の道の地図だから・・これといった目印もなく・・三叉路で思案していると後から遍路姿の兄ちゃんが来たので
「これどっち?」と聞き、お互い顔を見合わせながら
「こっちじゃないですかね・・」と真ん中の道を歩き始める。
確かに地図は真ん中の道を指してる。
遍路姿の兄ちゃんは、20歳で東京の大学生とか・・。通し打ちでまわっているそうで、今日で9日目とのこと
「たいしたもんだね、その年で・・。きっとご利益あるよ」というと
「就職難ですから・・少しでも」と兄ちゃんは、はにかむ。
何やかやと世間話をしながら、歩いていたら、前から来たカブに乗ったおっさんが
「道違うで・・神峯寺だろ?さっきのカーブミラーで右行かんと。。」
と指差し教えてくれる。
で後戻りかけてたのだが、簡易地図を見ると・・どう見ても右には見えず、大学生の兄ちゃんに同意を求めると
「そうですよね、あのカーブミラーを右だと・・キラメッセじゃなく大分奈半利よりに降りるんじゃあないですかね」
というので、忠告を無視してそのまま歩く。
が・・・下るにつれて道はだんだん何本にも分かれてきて
「・・・大丈夫っすかねえ・・」と兄ちゃん。
たぶん大丈夫じゃないだろうなあ・・とやっと思えるくらい下りてきて、二人で顔を見合すが、いまさら引き返すわけにも行かず、
「どっちにしても、国道には降りれるだろ?」
と歩いていると農作業の人
「キラメッセに降りるのはこの道で?」ときくと
「こっちは遠回りになるから、今の分かれ道を右に行けば出れるから」と教えてくれる。
でその分かれ道にもどり右に行く。
と道?
「これですか?」と兄ちゃんが私を見ながら杖で指す。
鳥居の横に遍路道のような小路がちらりと見える。
「これしかないよなあ」と周りを見渡しながら私。
たぶん人が通っている形跡があるぐらいの道が社下から国道に下りてる。
国道を走る車の音がゴーゴー聞こえる。
「行くしかありませんね・・」と兄ちゃんは、石がごろごろしてる道を勢いよく降りていく。
私もしようがないからおりる。降りること5分あまり、国道にやっと出る。
「散々だったなあ・・最初のおっさんのとおり行けばよかったなあ・・」と私が言うと
「でも、ここキラメッセですよ」と兄ちゃん
見ると鯨のでかいオブジェの展示館がある。
「ここで飯食うけど、よってかない?」というと
「僕は、もう少し先で・・・」と兄ちゃんは、先に行ってしまった。
こんなおっさんに付き合ってたら・・とんだことになる・・と思われたか・・と苦笑い。
・・・つづく
で帰ってきてから、googleで見ると
大きな地図で見る
この法満宮から細く伸びてる道を降りてきたようなのだが・・・
他の道・・つまり近道はこの地図でも見当たらず、そうなるとこれが正解なのかなあ・・
googleマップで遊んじゃいました。
本当の地図と手作りの地図って、どちがわかりやすいか、時々悩みますよね。
わたしなんか、時刻表の索引地図が軸になっちゃってたりする時があって、よく悩みます(笑)。
おつかれさまでした。
そうそう!
入口のふくちゃんの写真が増えていたので感激!
あいかわらず、べっぴんさんですね。