本・・だまされる視覚 

闘病中から 眼が少しずつ悪くなっているのを否応無く 自覚してきたのであるが、最近また少し悪くなったような気がする。。
インターネットの中に

というサイトがあり、すこし興味深い本があったので、ここで献本された本を読んだ。
「だまされる視覚
  錯視の楽しみ方」 北岡明佳 著 化学同人
 と言う本なのである。
 
著者は 大学の先生で 『北岡明佳の錯視のページ』という HPも開かれている。
 
 錯視とは何かと思いながら、パラパラと読み始めたのだが・・
 「なあんだ・・あの事か・・・」とすぐ気がついた。
 昔、学校で クソ面白くも無い授業を受けているとき、黒板など見向きもせず教師の顔も見ず、机の上に上体をかぶせながら、隠すように鉛筆でノートに 丸や四角、線などを引き、塗りつぶしながら・・・ああでもない こうでもない・・と図形を描いて暇つぶしていたことを思い出し、
 「そういや、いろんな見え方してたなあ・・・」と・・
 同じ大きさの図がちがっって見えたり、平行に引かれてる直線が傾いていたり、動くはずの無い図が動いて見えたりした覚え・・がある。
 この本は、なぜそう見えるのか?という事を、いろいろな事例をふまえながら、その図形を解説、解き明かしてくれているのだ。
 錯視とは 脳に勘違いを起こさせてそういうように見せているということなのだけど、こういう図形を見ると 以前から妙に頭の隅に、居心地の悪い感覚を抱いていたのであるが、
 
本書の解説を読むと
・・眼の動きが、それを違う状況に捉えているのか・・
 とおぼろげながらわかってきた。
 ただ残念なことに、私の目にとっては、少し負担が重くて
 ・・静止画がなかなか動いてくれなかった・・
 虹彩炎で 眼球の動きの鈍い上 視野も狭くなりつつある私にとっては、なかなか再現できない現象であった。
著者も
 

「・・・錯視が書いてあるとおりに起こらなくても異常ということはないので、心配しないでいただきたい。・・」

 と言われているので、個人差が出るのもしようがないところか・・
で、読みながら パソコンの片隅にしまっていた ドローソフトを出してきて、ちょっと作ってみた。
 白と黒を使った図形 カフェウォール錯視というのだそうだけど
長方形を使ったものを ”幼稚園錯視”と呼ばれるらしいのだけど、私の作図したものは、当然それ以下のレベル・・さしずめ 『乳児園 錯視』程度というところかなあ。。
SAKUSI01
 先生の書かれているとおり 平行で正方形を交互に並べているだけですが、左側に すぼまっている様に見える。
上図と下図は 同じなんだけど 塗り方を変えるだけで 下の方が変化がきついように見える。
 輝度の差なんだろうなあ・・
 
 と 簡単そうに見える上の図でさえ、私など悪戦苦闘で書いたのでしたが、本書には ありとあらゆる錯覚 否 錯視が起こる図が収納されており、「えっ、こうすれば トリック画 が 作れるかもしれない」と 思わせてくれる本でもある。
 また、眼の調子の良いときに、描いてみようかなあ・・も一寸複雑なものを・・
だまされる視覚 錯視の楽しみ方 (DOJIN選書)

Amazonで購入livedoor BOOKS書評/サイエンス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です