朝から雨

 「なあんだ!居たのかよ・・・・」と人の顔を見るなり、がっかりした声。
「ここんとこ、天気ええから行ってるのかと思ったけど・・・」 久しぶりに朝ふくの散歩で会った知り合い。
 「行きたかったんだけど・・・・・ちょっとなあ・・・いのししがなあ・・・・怖くてなあ・・」と私。
「ほうよ、ほうよ!、なんかこの間、ばあさん噛まれたというとったなあ・・この辺で・・」と、知り合い。

 うちの近くの山際の家のばあさんが、先日畑に行く途中、いのししにずたずたに噛まれたんだけど,気丈にも近くの病院まで、血だらけのまま歩いていったんだとか・・・・。皆、その気丈さに驚いたんだけど、思いのほか傷が深く、今は別の総合病院の無菌室で治療してるんだそうな。でそのいのししは、当然猟友会に退治されているんだけどね・・・
 とうまあこういう話を、そのばあさんの近くの家の人から聞いたから、ちょっとビビッてる所に、よく来る鉄砲打ちのおっさんが
 「あんたなあ・・今は危ないでええ、いのししは! 丁度発情期に入ってるからなあ・・妙な道にまよいこんで、会うたら、あんた!あのばあさんみたいになるかもしれんで!」
とさんざん脅すもんだから、躊躇するというかなんと言うか・・・・・。
 ましてや、今から山の方へ行くルートだからねえ。。

 と、いのしし騒ぎにかこつけて、歩きに行くのを先延ばしにしている感もあるんだけど。。