歩き遍路・・・春編 その二

寝汗は、冬布団をかぶって寝ていたせい・・・というのに、やっと気づき・・苦笑い。
ならば、気候のいい時に遍路に行かねば・・と 4月3日(土)、11日(日)、歩きに行ってきた。
 四国に住んでいる者にとっては、実質値上げの民主党の高速道路の新料金には、開いた口がふさがらないが、・・いまさら呆れても仕様がないけど・・地方の公共交通機関の減便や廃止は年々ひどくなって・・、前回打ち終えた久万の大宝寺へ行くのに、思案投げ首。。
 結局、朝早く子供に松山のjrのバス停まで、jrバスの始発に間に合うように車で送ってもらう。
 大宝寺をスタートしたのが8時前。いい天気で、前回打ち終わったときと比べれば雲泥の差。ただ前夜零下まで気温が下がってたせいか、少し寒い。大宝寺の裏山の遍路道を越え、一度県道に出て、再び遍路道に入る。

45番岩屋寺へは、県道沿いの国民宿舎古岩屋荘際を通る道と八丁坂遍路道を通る道があり、
まあ王道を行くほうがよかろうと八丁坂を選択したのだが・・・・。これがなんと想像以上のきつい道で・・・・

少し前に積雪があったということもあり、急坂の遍路道は所々で小川のように水が流れてきていて歩きにくいわ、坂できついわ、倒木ありで・・・、八丁坂の尾根に着いたときは、息の荒いことこの上もなく・・・・茶屋跡の標もあり・なるほどなあ・・と。

この遍路道は、岩屋寺の上に出るから、八丁坂を登りきったところから標高760メートルの尾根伝いに岩屋寺の上に出て標高差約80メートルぐらい下ると岩屋寺に出る。下る途中に 白山行場、逼割禅定・鎖禅定があったのだが、年配のお遍路が果敢に挑まれていたので、ちらりと拝見するにとどめ、さらに下って本堂へ。

来る1週間ほど前に、年配の遍路が梯子から落ちて亡くなった、という出来事を新聞やニュースで知ってたので梯子を登るのをパス。
 八丁坂で思わぬ時間を食ったので、県道をひたすら歩く。
 途中で、野宿で周っているお遍路と名古屋から来たというお年寄りの遍路と一緒に浄瑠璃寺まで歩く。
 桜が満開でとてもきれい。

八坂寺へは、一人で脱兎のごとく。。

八坂寺を出たのがは、4時をとっくに回ってたのだが・・・、48番西林寺まで行けるかどうか?・・と思いながら、速足で歩く。
 途中、札始大師堂を道路越しにちらりと見ながら歩く。衛門三郎がお参りを始めたというところだそうで・・・。

↑札始大師堂

 腕時計を見るともうすぐ5時。重信川の中間から結局走りはじめる。なんともまあ菅笠姿の遍路が走るというのもねえ・・・
 あまりやりたくなかったスタンプラリー・・なんだけど。つい・・
西林寺山門をやっとのことでくぐり、むにゃむにゃと御経を唱え、一目散に納経所へ。
ぎりぎりセーフ。
御朱印をもらい、再び本堂へ。ゆっくり御経を唱え西林寺を後にする。

日が長くなったので、歩いてても気が楽。。
もう時間を気にせず、それからぷらぷら伊予鉄久米駅まで歩き、今日の歩き終わりとした。

▲gpsロガーの調子が悪い。岩屋寺ヘのログ
確かに新品の電池を入れてるのに、すぐに切れている。
今日の歩いた距離 37.8キロぐらいか?・・

☆☆☆4月11日(日)
前前から知人に、
 「一度歩いてみたいから、行くときには誘って!」と言われていたんだけど、何せ南予から久万辺りの道中は、人を誘って行けるような道ではないから、黙ってこそっと行ってたんだけど・・・。あまり、無しのつぶても悪いから、もう平地に入ったから大丈夫だろうと今回誘ってみた。
「日曜日、天気があまり良くないみたいなんですけど行きますか?」と。

とまあこういうわけで、少し雲行きの怪しかろうと思われた日曜日、朝早く2人して電車に乗った。伊予西条からバスで新久米へ。先週歩き終えた久米から2人で歩きはじめる。
 2人で歩くのは、最初始めた頃以来である。
 歩き始めは、快晴に近く知人は 「暑い暑い!」とすぐ上着を脱ぐありさま。知人は2回ほど車で周っており、2年ほど前リタイアをして、歩き遍路用の地図まで買って機会を窺っていたんだとか・・。車道のお寺への道はよく知っているのだけど、いざ一緒に歩きはじめると、だいぶ感覚が違ったみたいで、
 「車で来るのとでは、全然道の感じが違うねえ・・・」と感心ひとしきりの様子。

 順調に49番浄土寺から50番繁多寺へ。繁多寺で参拝を済ませたところでお接待を受ける。パンをいただいたのだけど、知人はいたく感激して
「ええ・・、こんなことしてくれるの?」と私に聞く。
「まあねえ・・車や団体で来る人には、お接待しようなんて思う人はいないよね。歩き遍路だけだね、してくれるの・・」と私。


↑49番浄土寺

 ↑50番繁多寺

 51番石手寺あたりから 少し雲行きが怪しくなる。
2人で歩くと、いつも一人で歩いているのと比べるとだいぶ勝手が違うののでしっくりこない。


↑ 衛門三郎の再生の石を貸してる(?)という案内・・なのかねえ・・ちょっと首をかしげる・・。
 石手寺を出て道後を抜け、さあどちらへ行こうか?と知人が言うので
「一草庵を見てみたいから・・」と私の希望で護国神社側の道を行く。
護国神社を通り過ぎてすぐ、一草庵

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