歩き遍路 冬編 結願

 12月12日(日)
 最後の歩き遍路の行程、大窪寺の道を歩いてきた。
天気予報の予測とは大違いの快晴、気温も高めの冬にしては最高の日より。

朝一、観音寺駅始発で高松。ここから高徳線で八栗口へ。
高松で、歩き遍路の人と偶然乗り合わせる。私より少し年上の人。この人も区切り打ち。前回讃岐牟礼駅まで歩いたそうで、今回はそこから88番大窪寺までの結願の旅。

 「私も前回、八栗を打った後、讃岐牟礼まで歩くつもりだったんですが、道を尋ねたら、琴電六万寺の方が近いと言われたので、そちらでやめたんですよ・・。一度六万寺へ引き返していくので・・・」というと。
「いやあ、私も長尾寺で女房と落ち合うことにしてるんですよ。最後の道は一緒に歩いてあげるというもので・・・だから、いずれ追いつかれますよ。」
「へえ、それはうらやましいですね。」
 結願の道を夫婦で歩くというのも、おつなもんだねえ。。

この人は、高松の人で今年の春から歩き遍路で回りだしたとかで、半年で結願。
「区切りだと、早い方じゃないですかねえ。。私なぞは2年八か月かかりましたよ」というと
「へえ・・、じゃあ私は、うまい具合に休みがとれたほうですねえ・・」と少し驚いていた。

 7時過ぎ八栗口で下り、GPSロガーのログに記録されているとおり、すぐ六万寺に引き返す。そのまま踵を返し、志度寺を目指す。
 昔から、あまりそうは思わなかったんだけど、歩き遍路をはじめて
「ひょっとして、俺は、方向音痴ではないのか?」
 と思い始めてきたんだけどねえ、このごろ。

 志度寺目指して歩いていたら、途中で散歩の人にお遍路さん、お遍路さんと声をかけられ
「道ね、旧道行った方がまっすぐお寺の山門に行けるし、途中で平賀源内の家も見えますから」
 と教えてもらい、旧道に入る。

なんかねえ・・・この志度寺への道は、源内通りと命名されているみたいで・・
この家からほどなく行くと志度寺山門。

8時半ごろ到着。着いたら、高松の人が出て行くところでした。やはり二駅半の違いは目に見えてわかるなあ。。

金剛杖の帽子も擦り切れて杖が見えて今にも破れてしまいそうになってきました。

志度寺から長尾寺へは、一直線に南下します。

 10時半ごろ長尾寺到着。またもや高松の人が出て行くところ。
「女房がまだなんで・・・。ちょっと早く来すぎた・・」と言って山門を出て行った。

長尾寺を出たのが11時前。一目散で前山遍路サロンを目指す。

 リンパ腫になり、再発して幹細胞移植して、もし運よく退院できたなれば、歩き遍路に出たい、と思ったのが始まりで・・四国に居ながら、ついぞ今まで遍路だ寺だ、などにぜーんぜん興味がなかったのだけど、ベットに寝てたら不思議とそんな気になって・・周り始めたのが2年八か月前。やっとあと一つとなって俄然足に力がこもる。。

 前山ダムを左に見て前山お遍路交流サロンに着いたのが12時前。

ここで、歩き遍路の人達だけに発行している 歩き遍路完歩証明書をもらう。
NPOの ループ88四国、遍路おもてなしネットワーク、さぬき市お遍路交流サロン、国際ロータリークラブの4者で発行している。
 遍路道中、今まで出会った歩き遍路の人達に、
「大窪寺へ行く前には、必ずここへ寄ってもらっておいでよ」
と言われてたので、もらってほっとする。

 このサロンの館長に
「大窪寺の最終のコミュニティーバスに乗りたいのですが、どのルートで行けばいいですか?」と尋ねたら
「今から?・・旧遍路道ルートだったら3時間ぐらいで行けるから・・」と言われ
旧遍路道へ行く。できれば多和神社横を通って女体山越えをしたかったのだけど・・。
 コミュニティーバスの最終は15時51分なので・・多分そちらの方の道ではむりということなんだろう。。

で旧遍路道へ入ったら、すぐに「花折れ山遍路道」の道しるべがあったので、私はてっきりこの道だと思いこれを入った。
 あとで高松の人にコミュニティーバスを待つ間に聞いたところ
「あっちは行ってはだめ・・とても今は女の人を連れて歩ける状態じゃないからと私は館長に言われたんだけど・・」と言われ、
 「やっぱり!・・ほんととてつもない道で・・ウソだろーと何度も思いましたから」
と返事をしたのだけど、私の勘違いでそこを入ったのでした。

まあこの花折れ山遍路道。かって明石寺から仏木寺へ逆打ちした際、歯長峠遍路道で迷った道の焼き直し版みたいな道で、それが2キロもあって・・・。案の定途中で道を間違いかけました。

ほぼここからが下りなんだけど、枯葉がいっぱいで登りより下りの方が木立がいっぱいあって道がわかりにくく、そうこうするうち下りの少しこう配のある道で枯葉の中にある木に足をひっかけ前にもんどり打って前へ転がってしまった。幸い枯葉だらけだったので怪我はしなかったのだが、起きてそこから下に降りようとしたら茨だらけで前へ進めない。そこでふと気がついた。

 「まてよ、これはお大師さんが道まちがっとるぞ!と教えてくれてるのではなかろうか・・・」と思って転ぶ前の少し高い所まで戻ってみたら、全然違うところに下りる道があった。GPSログをズームアップしてみれば一目了然・・・なのよねえ、道間違ったことが・・。

 「やっぱり・・・」と思いこの上り下りを何度も繰り返す花折れ山遍路道を出た。
ところが、またここで道を間違ってしまった。出たのは舗装道路で本来左へ行かねばならなかったのだけど、ずっと山登りをしてきたから、左を見たら登りで右を見たら下りだったから右を行ってしまった。ほんと方向音痴だねえ・

歩き遍路 冬編 結願」への3件のフィードバック

  1. ついに結願されましたね。
    おめでとうございます!
    あっけらかんとさらっとした気持ちのご本人より甚く感動している私です。
    なんなんでしょうね、こういう気持ち。
    不思議ですね。
    でも、途中の入院や電波の届かない陸の孤島の足摺岬や、朝早い出発、・・・いろんな中で八十八箇所を完歩されたことに敬意を表して、
    心からおめでとう、の気持ちです。
    あっけらかんともさらっと、とも違うなんか熱いものがこみ上げました。
    これからも、また新しいことをどんどん発掘していかれそうな蹄鉄さんに、
    エールを送ります。
    自分が歩いた訳じゃないのに、つまづいた時にこのことを思い出して頑張れそうな(笑)、この気持ちはいったい何なのでしょうか。
    笑っちゃってください、な。
    寒くなります、お体ご自愛ください。
    おめでとうございました!

  2. ありがとうございます。長かったような・・短かったような2年8カ月でした。そんなにかかったのかなあ・・というのが実感ですねえ。。

  3. ありがとうございます。長かったような・・短かったような2年8カ月でした。そんなにかかったのかなあ・・というのが実感ですねえ。。

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